栄花物語 (新潮文庫)

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著者 : 山本周五郎
  • 新潮社 (1972年10月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (642ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134215

栄花物語 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2017年12月10日、読み始め。

    ・青山信二郎---小普請組の旗本。保之助の友人。不信と皮肉な目で世の中を眺め、金のために田沼政治批判の戯れ文書きをする。

    ・旗本---町奉行・勘定奉行・大目付・目付などの役職に就いた。無役の旗本は3,000石以上は寄合、それ以下は小普請組に編入された。

  • 山本作品はどれも面白い。この時代にはその子のような存在が武家の娘としていたのか?
    何にしても人間を生き生きと描写する山本作品は素晴らしい。

  • 『樅の木は残った』と言い、どうしてそこまで体制維持に腐心するのか理解できない面は否定できないが、本当に愚劣な、もとい正確を期せば「犬」のように世に阿る人間への怒りがこの作家を支える骨の一つかと。田沼意次を軸に据えるというのは余程性根が座っていないと出来ない芸当、かつ締め方も苦渋に満ちていて、この作家はどこまでも底を見つめ続けていると思われ。

  • 「風雲児たち」をきっかけとして読んだ。「ザンボット」のように、正しい者が迫害され、落ちぶれていく鬱展開である。一つの発見は、田沼意次の登用・重用が「たまたま」だったということだ。

  • 14/03/17読了

  • 歴史上は悪評のある田沼意次が、評価の高い人物として描かれていて、しかも無理がなくしっくりくる物語となっている。自分の好きなことをしないと良い人生とは言えないとする一方、人との関わりの中で、また日常の環境の中で生きている、ということをモチーフとしている。13.8.13

  • 耐え忍ぶがテーマの根底にあるか。
    通説の中にある悪評高き歴史上の人物に光を当て直し、人間的魅力を強く引き出す事を旨とした周五郎。本作品田沼意次の人間と生活に焦点をあてた筆者渾身の力作。武家生活が困窮を極める中経済政策を推し進めるため旧態依然の反田沼体制に追い詰められていく様を描く。時代を先取りした改革開放路線への強き信念。シビレル生き様♪~(´ε` )

  • 賄賂政治で悪名高い田沼意次を、幕府の経済基盤の再構築を目指す政治家ととして描いています。旧態然とした武家社会にこだわる松平定信と新しい時代に即した理想を掲げる意次の対立は、現代の政治に似たところがあって興味深いです。

  • 田沼意次の政治を中心とした人間ドラマ。先鋭的な政策を打ち出すも、ことごとく排除されてついには諦めの境地へと陥ってしまう老政治家。転がるように人生を反転させて、しぐれの中ひっそりと息をひきとった二人。
    当事者が複雑に絡み合い、それぞれの生きる目的・価値観を考えながら行動している。人間の心の内面を映し出している。

  • 全1巻。
    田沼意次を背景に置いた、
    時代ものな感じ。

    表題やあらすじだと
    田沼意次が主役っぽいけど、
    その周りの身分のそんな高くない人達が主役ぽい。
    田沼意次もメインだけど。
    群像劇な感じ。

    全編通して、
    退廃的でニヒルな感じで、
    しっとりした哀しさがただよってる。
    山本作品らしい感じ。

    最後に「人間て」みたいに目が開けるのに、
    そいつの後ろに怪しい影な終わり方で、
    とても暗示的だった。

    賄賂の象徴とされてきた田沼が、
    孤独にがんばる政治家な感じで新鮮。

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