深川安楽亭 (新潮文庫)

  • 125人登録
  • 3.64評価
    • (6)
    • (18)
    • (20)
    • (1)
    • (0)
  • 15レビュー
著者 : 山本周五郎
  • 新潮社 (1973年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134246

深川安楽亭 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 初期作品から、周五郎の最後の完成作品である「桝落し」まで満遍なく収集された短編集です。全体の出来は中の上くらいでしょうか。
    こうして初期から後期までの作品を並べられると、山本周五郎が成長しつづけた昨夏であると良く判ります。一つの作品を読むと、それが何時頃書かれたものなのか、想像がつくようになります。初期の作品群には、やや修身的な色合い、説教臭さのある作品が集められています。これらの作品は直線的で、底が浅い感じがします(後期に比べてですけど)。それに比べ後半の作品は、流石に重厚感があります。ただ暗い色調なのが残念なのですが。

  • 『あすなろう、だなんてね』

    僕は好きだった。意地悪じゃない時代小説は大好きだ。如法闇夜のとこの世は。

  • 山本周五郎氏のデビュー初期作から最終作まで多くの小説が採録されているこの作品。男が泣きたいときにこそ読まれる一冊である。
    人情とはどんなものなのか、なかなか日本の居酒屋で感じることが少なくなってしまったその感覚だが、この本を読みば、それを理解できない人にも追体験ができるはずだ。
    江戸時代、人間の移動は、現代よりもずっと乏しかったはずである。
    だからこそ、一人一人の人間同士が関わり合いを持つ時間も多かったはずだ。

    これからの日本は再び少しずつながら人間が減っていく。
    関わり合いを無視できた時代はどんどんと終焉しつつある。
    そんなときにこそ、山本周五郎作品の価値は再び輝くだろう。

    以下本文引用。

    『金がなんだ、百や二百の金がなんだ』『女房や子供が死んでしまって、百や二百の金がなんの役に立つ、金なんぞなんの役に立つかってんだ』『古くからあの島の噂は聞いていた、いっそ死んでくれよう、という気持ちがあそこへゆくきっかけだったかもしれない、そうではなくなって、あそこの罪人臭さにひかれたのかとも思う、この金のために、ーーーおれは妻子を殺したと同然だから』

    資本主義、グローバリズムが叫ばれる中、たまにはこんな意見に耳を傾けるのも、人間らしくてよいのではないか?

  • 短編集。救いがあるのかないのか。生きる内にある困りごと苦しいことは、今も昔も根っこは変わらず。不器用にもほどがあろうかと、ニヤニヤ読んでも己が事を写した様でそわそわもする。

  • 再読

  • 04.10.22

  • 文学然とした時代小説。時代小説といっても事実に忠実な司馬遼太郎のような作風ではなく、ある時代設定における架空人物のストーリーという点で、どちらかというと藤沢周平のそれに近い。人生訓になるような作品が多く、登場人物の名言名台詞が心に残ります。

    著者の作品は黒澤明の映画に使われることが多く、映画好きの方にはとっかかりやすいのかも。

  • 色々よかったけど一番は『あすなろう』女を騙して食い物にする政と凶状持ちの文次。知りあって三日で心中を謀る文次には、別れて幾年も経つ家族がいて、妹を守るために、それでも政ものことも一人にしない。最期その妹にも見限られるけれど、文次の心中はいかなものか知れない。ものすごく寂しい。けれど美しい。

  • 08/9/10 ★★★
    周五郎先生にしてはイマイチ。
    でもそこらへんの時代小説よりは良い

  • 一二番を争うかな。映画も良かった。

全15件中 1 - 10件を表示

山本周五郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

深川安楽亭 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

深川安楽亭 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

深川安楽亭 (新潮文庫)はこんな本です

深川安楽亭 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする