深川安楽亭 (新潮文庫)

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著者 : 山本周五郎
  • 新潮社 (1973年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134246

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深川安楽亭 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 『あすなろう、だなんてね』

    僕は好きだった。意地悪じゃない時代小説は大好きだ。如法闇夜のとこの世は。

  • 山本周五郎氏のデビュー初期作から最終作まで多くの小説が採録されているこの作品。男が泣きたいときにこそ読まれる一冊である。
    人情とはどんなものなのか、なかなか日本の居酒屋で感じることが少なくなってしまったその感覚だが、この本を読みば、それを理解できない人にも追体験ができるはずだ。
    江戸時代、人間の移動は、現代よりもずっと乏しかったはずである。
    だからこそ、一人一人の人間同士が関わり合いを持つ時間も多かったはずだ。

    これからの日本は再び少しずつながら人間が減っていく。
    関わり合いを無視できた時代はどんどんと終焉しつつある。
    そんなときにこそ、山本周五郎作品の価値は再び輝くだろう。

    以下本文引用。

    『金がなんだ、百や二百の金がなんだ』『女房や子供が死んでしまって、百や二百の金がなんの役に立つ、金なんぞなんの役に立つかってんだ』『古くからあの島の噂は聞いていた、いっそ死んでくれよう、という気持ちがあそこへゆくきっかけだったかもしれない、そうではなくなって、あそこの罪人臭さにひかれたのかとも思う、この金のために、ーーーおれは妻子を殺したと同然だから』

    資本主義、グローバリズムが叫ばれる中、たまにはこんな意見に耳を傾けるのも、人間らしくてよいのではないか?

  • 短編集。救いがあるのかないのか。生きる内にある困りごと苦しいことは、今も昔も根っこは変わらず。不器用にもほどがあろうかと、ニヤニヤ読んでも己が事を写した様でそわそわもする。

  • 文学然とした時代小説。時代小説といっても事実に忠実な司馬遼太郎のような作風ではなく、ある時代設定における架空人物のストーリーという点で、どちらかというと藤沢周平のそれに近い。人生訓になるような作品が多く、登場人物の名言名台詞が心に残ります。

    著者の作品は黒澤明の映画に使われることが多く、映画好きの方にはとっかかりやすいのかも。

  • 色々よかったけど一番は『あすなろう』女を騙して食い物にする政と凶状持ちの文次。知りあって三日で心中を謀る文次には、別れて幾年も経つ家族がいて、妹を守るために、それでも政ものことも一人にしない。最期その妹にも見限られるけれど、文次の心中はいかなものか知れない。ものすごく寂しい。けれど美しい。

  • 08/9/10 ★★★
    周五郎先生にしてはイマイチ。
    でもそこらへんの時代小説よりは良い

  • 一二番を争うかな。映画も良かった。

  • 「水の下の石」と「おかよ」に泣きました他の話ももちろん素敵で、やっぱり山本さんは良いと思いました。

  • 少々怪しい居酒屋「深川安楽亭」。確かにそこは不穏ではあるが,人情は確か。そこが周五郎。安楽亭やら内蔵介やら石を抱いて堀に入った話やら少々戦いの場面が多い。

  • "百足ちがい"は「長い坂」の次に好き。----せくこたあねえ、せくこたあ。
    ----じたばたしたとって、春が来ねえば、へえ花はさかねちゅうこんだ、 おちついてやるだよ。"真説吝嗇記"も面白い。

  • ・中学か高校のとき教科書で習った「内蔵允留守」が忘れられなくて購入.読んでみて改めて感動を覚えた.

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