深川安楽亭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134246

感想・レビュー・書評

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  • 表題作だけでも読んでみる価値ありまする。
    最近幾つか読んでみて(読まされて見て?)鑑みるに、この作家は後半の方が良い作品を生み出しているように思われます。円熟味とはまさにこのこと。

  • 短編集。救いがあるのかないのか。生きる内にある困りごと苦しいことは、今も昔も根っこは変わらず。不器用にもほどがあろうかと、ニヤニヤ読んでも己が事を写した様でそわそわもする。

  • 色々よかったけど一番は『あすなろう』女を騙して食い物にする政と凶状持ちの文次。知りあって三日で心中を謀る文次には、別れて幾年も経つ家族がいて、妹を守るために、それでも政ものことも一人にしない。最期その妹にも見限られるけれど、文次の心中はいかなものか知れない。ものすごく寂しい。けれど美しい。

  • 08/9/10 ★★★
    周五郎先生にしてはイマイチ。
    でもそこらへんの時代小説よりは良い

  • 一二番を争うかな。映画も良かった。

  • 重い。

著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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