町奉行日記 (新潮文庫)

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著者 : 山本周五郎
  • 新潮社 (1979年3月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134307

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町奉行日記 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • みだりに罰してはならぬ、体を斬ることは出来ても心中の逆意までは斬れない。我に向かって石を投げるのは、前の領主を追慕する心からで、これを善導し撫育すれば、やがては我のためにも、不惜身命の民となるであろう。刑罰を厳にしただけでは、決して国は治まるものではないぞ。

  • ・土佐の国柱
    ・晩秋
    ・金五十両
    ・落ち梅記
    ・寒橋
    ・わたくしです物語
    ・修行綺譚
    ・法師川八景
    ・町奉行日記
    ・霜柱

    土佐の国柱、晩秋、落ち梅記、寒橋は自分を犠牲にして誰かを助ける、組織を守るというような作品だ。ハメットのガラスの鍵を思い出すが、頭を使って危機を乗り越えることよりも、死んで散るという方向に向かっている。
    その中にあって町奉行日記はひょうひょうとした主人公が頭脳で藩の危機を救う。最後は切り合いがあるのかと思ったが静かに終り、逆に印象的だった。

  • 日本の良さがすごくわかる。昔の人って人情あるし、昔の日本に戻って欲しいと思う作品。

  • 1979年3月新潮文庫刊。10編の短編小説。映画どら平太よりずっとずっと面白かったです。金五十両が、心に残りました。晩秋も良かった。さすが山本さんのお話はどれも良いです。

  • どの話も読んでいる時は面白い。でも人物達にうまく感情が入らず、遠くから眺めるようになってしまうため、心に残らない。
    解説に”許せるはずのない人間だからこそ、一歩でも二歩でも許せるような人間に近づこうと努力してみようと呼びかけているのである” とあるけど、自分がそうなれないことを知っているからかなあ。許さないということではなく、おい、それでいいのか? とツッコミ入れたくなるって意味で。
    初めての山本周五郎さんの本でしたが、読み続けると違うんでしょうか。最初に読む本ではなかったように思います。

  • 2015/12/7ブックオフ購入
    2015/12/9読み始め
    2015/12/17読了

  • どの短編も人の心の機微を巧みに表現してあって、心に響く物語だった。
    お奨めの一冊です。

  • 似た主題の江戸モノを集めた短編集。悪い言い方をすればどれも同工異曲なのだけど飽きさせない。流石。

  • 2000.12.4〜12 読了

  • 武家物中心の本著。

    「わたくしです物語」はドラマや舞台映えしそうな話。
    「金五十両」も不幸な主人公の最後の言葉がグッとくる素敵な話。
    滑稽もの、感動ものなど様々な話が読めるので、面白い。

  • 10編の短編が収められているが,いつものように胸をすくようなどんでん返しで一杯である.山本周五郎の小説に惹かれるのは,人間の業の深さを描きながら,必ず希望も見せてくれるからではなかろうか.有名な「さぶ」もそうだったが,主人公が傲慢で,他人をねたみ,自分の不幸を全て世間のせいにしているのが,成長する,というのもお決まりのパターンですね.
    実は「どら平太」の原作となった「町奉行日記」は個人的には今ひとつで,少し山本周五郎らしくないように思う.

  • 短編集。山本周五郎さんの粋な物語がたくさん入っていて楽しかった。

  • 再読。
    滑稽ものはつい何度もめくってしまう。

  • 久々に読んだけれど、やはり良い。
    物語の面白さを存分に味合わせてくれる。
    読み終えたあとの、時に複雑な感慨深さ。

  • 山本さんのBESTとは言いませんが、なかなか良い本です。
    特に10の短編が発表順に並んでいるのが興味深い。戦前の如何にも青少年向けの作品から、円熟期にかかる昭和30年過ぎまで、周五郎さんの成長ぶりがよく分かります。
    本当に山本さんは成長し続けた作家さんで、短編の出だしを少し読むと何時頃の作品か判ります。例えば勧善懲悪を描く場合、初期は言葉で直接に声高な善を主張し、少しするとストーリの中で明快な勧善懲悪を描きます。そして最後には、時に悪が跋扈し善が虐げられるままで物語は終わり、余韻の中で「それでも善が・・」と語っているようる作品集です。また「滑稽もの」が多いのも特徴的です。
    新潮文庫の周五郎さんの歴史・時代小説はあと1冊でコンプリートです。

  • 短篇集。特に「町奉行日記」は隆慶一郎っぽくて良い



  • レビューを参考に順不同に読んで行く。たしかに表題作は豪快さも加わり痛快な感じ、引き際も良い。
    わたくしです…パンチ足りず。
    婿と娘を取り持つ父の話はそういう恩の売り方?とちょっとうがった見方も。

  • このなかの「わたくしです物語」が好きなのよ。大笑いしたのよ。周五郎天才!!

  • 「きかせられないラジオ」村山アナ推薦の「わたくしです物語」目当てに購入。この話も面白かったけど、他の短篇も楽しい。「土佐の国柱」表題作「町奉行日記」がお気に入り。これが昭和27年の作品とは!

  • 藤沢周平の方が好きだな…。

  • この短編集、やたらと「汚れ役を自ら買って出る」
    登場人物がでてくる話が多い。

    追い腹のための手段、藩の政治を良くする為、
    息子夫婦の仲の為…。
    理由は様々だけれども、汚れ役を自覚しつつも
    その姿勢を突き通す人々には感動せざるを得ない。

    「わたくしです物語」…他人の責任を負うのは果たして
    相手のためになるのかといわれたら微妙。
    解説見て初めて登場人物の名前のもじりに気付く。

    「修業綺譚」…女の人って怖いね。新しい形のSM(笑)

    「町奉行日記」…主人公は町奉行という役職に就きながらも
    治安の悪い城下町の郊外へと遊びに向かい、
    奉行所に一度も通うことなく結果的に家臣の悪習を正す。
    これぞ大衆文学って感じの話で好き。

  • 平成22年12月16日読了。

  • 周五郎は長めの短編の方が好きだ。

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