彦左衛門外記 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134376

感想・レビュー・書評

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  • 山本周五郎ってこんな砕けた作品を書くんだと、ちょっと驚いてしまった。
    でも、時々声を出して笑ったりしたから、結構好きかも。
    大久保彦左衛門が好きになった作品だ...が、これでいいのか??

  • 山本周五郎の異色ユーモア時代小説。
    「樅の木は残った」「日本婦道記」の周五郎先生がどうしちゃったの?言ってみれば山本周五郎が森見登美彦になってしまった感じ。まあ、似合わない。

    大名の姫と結婚するために、市井に隠棲していた大伯父の大久保彦左衛門をおだてあげ、戦記を捏造、家康のお墨付きを偽造して天下の御意見番に仕立て上げる。

  • 大久保彦左衛門おだて、家康のお墨付きを偽造、天下のご意見番に。性愛の表現があけっぴろげで、明るい内容の一部を成している。ただ、周五郎の作品だからと読むとがっかりするかも。12.10.18

  • 江戸時代初期に生きた五橋数馬の
    サクセスストーリー。

    コメディ要素が現代のノリに
    似てると思った。
    ただただ面白い。

    みんなが元気になるような嘘なら
    (最後まで責任取れるなら)
    ついてもいいなぁと思わせる。

著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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