朝顔草紙 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.68
  • (6)
  • (15)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134475

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者が選じた自身全集に選ばれなかった戦前の作品から
    解説者が選んだ選集
    おおかたは時代劇で
    昭和23(1948)年に同時代を描いた
    現代劇の一編『うぐいす』も
    舞台背景が異なるだけの
    今となっては同じく昔の時代劇であることがよくわかる
    時代劇としてもちろん出来不出来あるものの
    さすがに選集だけあっていずれも趣き異なる好短編
    一方『青べかを買う』『お繁』『秋風の記』の3編は
    太宰治作品を思わせるような前期昭和な「時代小説」で
    同時代の同じ手になる「時代劇」と「時代小説」の
    在り様違いが興味深い

  • 著者選の全集に含まれない短編集。娯楽大衆小説、風俗小説の類とのことで楽しめる。「粗忽評判記」がおもしろい。13.2.16

  • 山本周五郎の短編集「朝顔草紙」の主人公、信太郎の一途な想いに惹かれます。

  • 2010.11.9(火)。
    平成21年3月15日27刷。

  • 粗忽評判記、義理なさけ、鍔鳴り平四郎 よかった。無頼は討たず、解説読まないとわからなかった。ゆとり乙。

  • 『無類は討たず』男前だなぁ〜って感じました。かっこいい。
    それに比べて『違う平八郎』(笑)滑稽ものも結構好きです。本田平八郎と間違われたらそりゃ大変だったろうに。『粗忽評判記』は心が温まりますね。大人気ないケンカ。謝るきっかけをなくして素直になれないこと、誰にでも経験があるはず。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本周五郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×