愛しい女 (新潮文庫 み 6-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101135052

感想・レビュー・書評

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  • 不倫の話なんだが、読んでて深みにはまっていく当事者たちの気持ちが手に取るようにわかる。

    割と男目線なので、わからない部分もあるが、なんともなしに男ってーのはこういて不倫の深みにはまるのか。

    と、何気に思う興味深い一冊です。

    そして、あんまり登場しないのですが、この不倫した男の妻。

    この妻が私的に密かに恐ろしいものがある。と、思わずにはいられません。

    いや、別に脅すとか暴れるとか全くない。笑顔であなた。と、言い続け、あなたの生きやすいよあに後ろに控える姿はなんとも慎ましいのだけど、だけど、だけど、ラストに笑顔で、不倫。知ってました。と。。。。。

    ね、なんか怖いでしょ。

  • 不倫のはてに亡くなった留美、

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著者プロフィール

三浦哲郎

一九三一(昭和六)年、青森県八戸市生まれ。早稲田大学文学部仏文科を卒業。在学中より井伏鱒二に師事した。五五年「十五歳の周囲」で新潮同人雑誌賞、六一年「忍ぶ川」で芥川賞、七六年『拳銃と十五の短篇』で野間文芸賞、八三年『少年讃歌』で日本文学大賞、八五年『白夜を旅する人々』で大佛次郎賞、九一年『みちづれ』で伊藤整文学賞を受賞。短篇小説の名手として知られ、優れた短篇作品に贈られる川端康成文学賞を、九〇年に「じねんじょ」、九五年に「みのむし」で二度にわたり受賞。他の著作に『ユタとふしぎな仲間たち』『おろおろ草紙』『三浦哲郎自選全集』(全十三巻)などがある。二〇一〇(平成二十二)年死去。

「2020年 『盆土産と十七の短篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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