わくらば―短篇集モザイク〈3〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101135175

感想・レビュー・書評

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  • 晩年に描かれた短篇集。家族を題材にしたものから物語風のものなど様々だが、どの作品にも三浦哲郎作品に今までも登場した要素が散りばめられている。山麓の小屋、座敷童、中るなど、半生のなかで触れてきたものがちゃんと作者の一部になっているのだとおもった。三浦哲郎だから書ける山麓の小屋だし、座敷童であると。
    主人公が男性のときは年嵩であることがおおいが、女性のときは若い人のときもある。妻のときもあった。

  • 静かに感動する。文学作品を読んだ感じが読み終わったあとのここちよい感動から来るのか。
    たんたんと過ごす日常の中に潜む少し皮肉で怖い出来事。怖いもの見たさに近い気分でページが進んでしまう。

  • 読んでいて、なんだか泣けてしまう。どうしてだろう。
    人と物をつないで、残る感情を思うと泣けてしまう。

    最後の「なみだつぼ」などは、言葉にならなかった。

  • 物語は細部を語らずも
    すばらしき短編となる。

  • 2回目を読んでいます。
    (2012年11月27日)

    読み終えました。
    (2012年12月24日)

  • わくらば(病葉)、めちろ(目露)、なみだつぼ(涙壺)。あ~使われなくなる奥ゆかしい日本語たち。教科書に載せたい!
    「眠りに見放される」なんて好きな表現。 
    打ち釣り。尾籠(びろう:不潔、、猥褻)。甘茶っ子(みそっかす)

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著者プロフィール

三浦哲郎

一九三一(昭和六)年、青森県八戸市生まれ。早稲田大学文学部仏文科を卒業。在学中より井伏鱒二に師事した。五五年「十五歳の周囲」で新潮同人雑誌賞、六一年「忍ぶ川」で芥川賞、七六年『拳銃と十五の短篇』で野間文芸賞、八三年『少年讃歌』で日本文学大賞、八五年『白夜を旅する人々』で大佛次郎賞、九一年『みちづれ』で伊藤整文学賞を受賞。短篇小説の名手として知られ、優れた短篇作品に贈られる川端康成文学賞を、九〇年に「じねんじょ」、九五年に「みのむし」で二度にわたり受賞。他の著作に『ユタとふしぎな仲間たち』『おろおろ草紙』『三浦哲郎自選全集』(全十三巻)などがある。二〇一〇(平成二十二)年死去。

「2020年 『盆土産と十七の短篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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