橋のない川 (2) (新潮文庫)

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著者 : 住井すゑ
  • 新潮社 (2003年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101137032

橋のない川 (2) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 天皇陵の近くの部落に迫る立退き問題。イスラエルとパレスチナの対立に似ているなと思った。どちらが古くから住んでいるからどちらに住む権利がある、と簡単には言えない。結局は強いものが土地をもつというのは動物の縄張りの延長で大昔からの真理なのでは。
    武やんの自殺という大変ショックな出来事もある。ハァ~、この本読むのつらい…。
    孝二と貞夫の淡い恋が粉々に粉砕されるのもむごい。でも、まちえちゃんに罪があると言えるだろうか?そうやって教え込まれて、そういう社会の中で育ったら、それが「普通」になってしまうのではないか。教育と洗脳ってどう違うのだろう。
    タバコ作りの話は興味深かった。苦労忘れ草か…。だとすれば貧しいほどタバコを吸いたくなる道理なのに、高価で買えないという皮肉。

  • 歴史のことは苦手やけど勉強なるわー

  • 再読です。

    全巻の孝二は幼かったのですが今回は成長し、青年に近付いていきます。
    成長と共に自分の境遇ととも向き合って行く。

    答えのない悩みに、読んでいて一緒に胸が苦しくなってしまう。

    産まれた時は皆裸でうまれて、違いはないのに。
    思わず目を背けたくなってしまう。

  • 時が満ちて読み始めた2巻。誠太郎も孝二も、成長とともに深く知る社会の不条理。切ない。

  • 表紙裏
    誠太郎は大阪へ丁稚奉公に出、高等小学校に進んだ孝二は副級長に選ばれる。しかし、明治天皇ご大葬の夜、孝二の手を握った同級生の美少女まちえの心の内がわかった時、孝二は消えてしまいたいような悲しみに胸をふさがれた。こんなにも温かい自分の手が、なんで人に試されねばならないのか。わしは人間や!冷たい周囲の眼に耐えて、孝二は高く、真直ぐに頭を上げて歩いてゆく。

  • 誠太郎がどんどん大人びてびっくり

  • 初めは「まちえ、ひどい!!」と思ったけど、本当にひどいのは周りの大人やそういった階層を意図的に作った権力なんだと思う。

    この作品では孝二たち部落民②相対する存在として天皇家がたびたび登場するけど、実際に天皇家ゆかりの人たちが読んだ場合の感想を聞いてみたいものです。

  • 2011/05/09:借り本。

  • 誠太郎と孝二の兄弟がお互い労わりあう姿が美しい。貧しさのなかに凛とした孝二がいじらしい。

  • 浦野所有。

    昼間は普通の人間と変わらずに温かな手足が、夜になれば蛇(くつな)のように冷たくなる――。

    そんな俗信を信じてしまう杉本まちえの悲しさ。そしてその真意を知った貞夫と孝二のむなしさ。『橋のない川』第二部はそれにつきます。少しずつ孝二への態度を硬化していく柏木先生も悲しかったです。

    それから第二部では作中、孝二が誠太郎と島崎藤村著『破戒』について語り合うシーンが印象深かったです。のちに孝二は従兄弟ともこれについて議論するのですが、恥ずかしいことに、このときの私は『破戒』を読んでいなかったので、孝二や誠太郎や、健一、和一、七重らと一緒になって話し合うことはできませんでした。『破戒』を読んだいま、もう一度、このくだりだけでも読み直さなくてはいけませんね。

    また孝二と貞夫が、石川啄木の『一握の砂』についてやり取りする場面もありました。啄木にならって自分たちの心情を即興で詠んでしまうとは、2人ともとても豊かな心の持ち主なんですね。私も『一握の砂』を読んでおかなくてはなりませんね。

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