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- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101137056
感想・レビュー・書評
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これまで読んできてずっと気になっていた杉本まちえの本心がようやく明らかになり、泣きそうになった。豊坊んの「僕は結局のところ、恋愛とはその人にいのちの尊さをさとらせて、生きぬく力をつかませるものだと思うんです。」という考え方、なんて素敵なんだろう。自分の中で一番しっくりくる恋愛の定義にやっとめぐり会えた気がする。ホイットマンの「蜘蛛」、いいなぁ。
この第四部は「覚醒」の巻だ。堂々巡りの議論から、孝二たちはようやくなすべきことを見つけ出し立ち上がる。
私もこの小説でもっとも感激したのがこの4巻でした(どうやら当初はここで完結予...
私もこの小説でもっとも感激したのがこの4巻でした(どうやら当初はここで完結予定だったようです)。ですのでマヤさんのレビューから感激が伝わってきて、私もとても嬉しい気持ちです。孝二とまちえのせつない恋が気になりますし、とくに引用されている豊田の言葉は言霊が宿っているようで素晴らしいですよね。私も手控えノートにしっかり写本したくらいです(笑)。