ぼくはこうして大人になる (新潮文庫)

著者 : 長野まゆみ

• 新潮社 (2004年8月28日発売)

感想・レビュー・書評

[Loserさんの感想 · 2011年2月11日]

長野まゆみさんの書く世界は透明。水のようだと思います。

透明過ぎて、見たことのないような言葉の数々に戸惑い私は何滴か溢してしまった気がします。今読み直せば、全部掬って飲み干せるかもしれない。

その中で「ぼくはこうして大人になる」は最後まで溢さず読めた方です。メインの二人のもだもだ感と、何気に亜細亜との絡みが好きでした(笑)

[とささんの感想 · 2012年3月5日]

思ってたよりもBLっぽくて、びくびくしながら読んでた。

[つさんの感想 · 2011年5月13日]

繊細にして傲慢、冷静にして感情的な、少年たちの夏を描く。ということでしたが、読んでいてこの主人公のありがちな傲慢さに触れているうちに、もの凄く自己嫌悪に陥った。透明で綺麗。相変わらず、こんな中学生男子いないよ、っていうところがすき。そして亜細亜がちょういい男。すき。

[deepsixさんの感想 · 2010年11月15日]

主人公が修学旅行で直面する孤立感や自分の価値への疑問・葛藤の描写は思春期の少年をとてもリアルに描いていたけど、やはり長野まゆみお得意の、あの浮世離れした感じというか、こんな子いないだろ！って感じの非現実感も強かった。そこが良いのだけど。
亜細亜にべったりしつつ、好きな子は他にもいて、更に新しい登場人物にも惹かれる…という主人公で、1人に絞れよ！という気はさらさらないけど、どうも亜細亜と主人公のあの関係があまり好きにはなれず。

[小椋さんの感想 · 2010年7月13日]

初めての長野まゆみが多分これだった。

[ひろんろさんの感想 · 2009年12月30日]

しっかり同性愛
登場人物が皆愛らしく大好きです
主人公の苦労が…＾ｑ＾
問題児のお世話が本当に大変そうです
七月君はなんやかんや可愛い良い子ですね＾ω＾

[sa_naさんの感想 · 2009年5月26日]

中学の時の衝撃の出会いその２。元祖びーえる小説。
長野まゆみはかなり個性が強い文章ですが、これは読みやすいほうかと。

いっちゃんを仕込んだ亜細亜くんが好きです。

[えりさんの感想 · 2009年1月19日]

自分より弱いはずの者に同情されたからだろうか。……僕はそんなに勁いのか。

[まちゃさんの感想 · 2008年9月20日]

「中学生に読んで欲しい100選」に選ばれたホ●小説。

最後はナツキ君とやっちゃってます。

[ゆげさんの感想 · 2008年1月27日]

淡いBL。主人公を囲む身近な人が皆イイ人なんだー。

著者プロフィール

長野まゆみ（ながの・まゆみ）東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」