土を喰う日々―わが精進十二ヵ月 (新潮文庫)

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著者 : 水上勉
  • 新潮社 (1982年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101141152

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 少年時代を京都の禅寺で過ごした著者が、軽井沢の地で畑で育てた野菜を食べる日々を綴る。禅寺では食事自体が大きな意味を持ち、食べることだけでなく調理すること材料を調達すること全てが修行となる。そのため食材を大事に扱うことや味付けに至るまで現在の著者の食に対する考えの根源となっています。しかしそのことが窮屈な感じがせず、それどころかのびのびと食べること調理することを楽しんでいるように思えるのです。
    畑で採れたものを食べるということは土を食べるのと同様のことであるということ。最近では「旨味=甘味」という公式がはびこっており、美味であることを表わす表現が全て「甘い」となっていることが気になります。しかしここで語られる土からの食物は甘味だけでない様々な味が渾然となり、そこを楽しむ妙味が描かれます。何より著者が食を楽しんでいる様子が素敵です。

  • 料理を作りながら人や暦に想いを馳せ、頂く。食べることをないがしろにし、生きることに執着しなくなった世代に、この滋味が解せようか。否今だからこそ解せる人が少なからずやいるのではと思う。手本にして毎日台所に立ちたい

  • 上司に借りた本。
    季節を食べる、土を喰う、今では忘れ去られていること。
    実家でおばあちゃんが作ってくれたご飯や、家の前の大きな畑を思い出した。
    季節に関係なくスーパーに並んでいる食材、今ではほとんどの人が見向きもしない食材、そういうものがたくさんあるんだと実感。
    それでも旬のものは安かったり、他の季節に食べるよりおいしかったり、日々なんとなくは感じている。
    でも、もっともっと季節を大事にして、日本の四季を楽しみたいなぁと思った。

  • 美味しいお料理を丁寧に作るシーンが印象的な本を紹介して!とお願いして、オススメいただいた本。
    口の中にじゅわっと味がする感じ。
    旅行中に読んで、早く帰ってゴハン作りたくなった(*´∀`)

  • 軽井沢の自宅の畑で採れた野菜や近隣の山菜果実を精進料理にして食す1年間の記録であるこの本を、ファミレスとかチェーン定食屋で食事しながら読むという、あまり著者に喜ばれないであろう、というか怒られそうな読み方で読みました。
    ごめんなさい

    だけど、質素ながらも丁寧に素材を調理して食す著者の姿を読むことで、自分自身のいつもの食事、例えばチェーン店の天丼を食べている時も(てんやです。)、米のひと粒ひと粒や、付け合せの大根のお漬物に至るまで、それが土から生まれ様々な過程を通して今自分が食すことが出来るのだということに深く感謝することが出来、本当にいつもより美味しく感じることが出来ました。

    全く不摂生な都市生活者の自分でさえ、土を食す感覚を得られる素晴らしい本です。
    筍や梅干し、堪らないです。
    涎が出ます。涙が出ます。

  • こんなすごい本に出会えて幸せだと思う。
    食することの深み、重みを十分に感じた。
    自給自足を目指す私。
    何回も再読することになると思う。

  • 著書名と著者名をみて、「水上勉が料理の本を書いている」と驚き、読んでみた。

    読み始めてすぐに、何かが違う、と感じた。
    子どものころ、京都のお寺に何年間か住み込み修行をしたことが書いてあるけれど、そんなの聞いたことがない。
    南紀の、地縁血縁関係のなんだかどろどろしたところで生活してきたのでは?

    ぼくは水上勉と中上健二を間違えていた。

    けれど、内容はそこそこ面白かった。

    月ごとに、畑で採れる野菜を中心にした精進料理を作り方や思い出とともに紹介していく。

  • 配置場所:広呉文庫本
    資料ID:93146178
    請求記号:080||M

  • 体に良くても、おいしくない料理が沢山紹介されてるかと思いきや…体に良くないかもしれない、でも凄くおいしそうだ!
    http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage204.htm

  • 20140608読了
    禅宗寺院の庫裡で育った著者による精進料理12か月。素材をシンプルに味わう幸せを知っているっていうのは、飽食の時代において実はけっこう贅沢で難しいことなんじゃないかと思う。精進料理、もう少し深めて知りたいなぁと思った。いずれ蔵書にしたい本。
    20161115購入

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