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みんなの感想・レビュー・書評
吉行淳之介の作品は読むのが初めてだった。
エロいですよ。これは!こうゆうのが本当にエロというのだろう。びんびん感じますね。
確かに、この本を読むと性の描写や描き方ばかりが目につくが、本当は伊木一郎の満たされない孤独感という内面が描かれているのだろう。
死んだ父親の影に呵まれ、女性を抱くことで満たされようとするが、逆に女が満たすために伊木が生かされているような気分になってくる。
伊木一郎は人生に何を見いだすのか、孤独なのか、絶望なのかルサンチマンなのか。伊木にとって女性とは何なのだろうか。そんなことを考えされられる。
中年の化粧品セールスマン伊木一郎が偶然知り合った高校生の津上明子。明子に頼まれ、彼女の姉の京子を誘惑する。亡き父の存在を感じながら異常な行為に耽ける。
吉行淳之介ってこういう話を書く人だったんだ。知らなかったよ。主人公がどんな行為をしても、第3者的な立場でしか自分を見られずに、孤独・喪失感を抱えていて。観念的な話すぎて私には良く理解ができなかった。壇一雄みたいに、この著者も時々ストーリーの中で自分のことを語ったりする。
今日読み終わった。僕は今まで吉行という人の短編や大衆小説「すれすれ」などを読んでいたが、魅力を感じたことはなかった。体質に合わないのかなと思っていたけれど、これで吉行世界の魅力が分ったと思った。 「砂の上の植物群」200ページ弱の作品だが、最初の100ページ目でしばらく別の本を読むために読み止しにして、1ヶ月近くたってから後半を読んだ。前半はわりとひらべったい、起伏のない、いろんなことをぎこ... 続きを読む »
性的な面をここまで露出させておきながら最終的に文学としてまとめられるのが凄い。しかし官能表現、感心しちゃうぐらい上手いよね。男性でも女性でも、とりあえずどきどきしてしまう。なんでもない普通の男の色気、女性の扇情さをひきだす文体が魅力的。「樹々は緑か」は表題作の姉妹作でありながら少し雰囲気が違って、よかった。…でもな、エロいこと以外もかけばいいのに上手いんだから、って思っちゃうね笑
常識を越えることによって獲得される人間の性の充足! 性全体の様態を豊かに描いて、現代人の孤独感と、生命の充実感をさぐる
タイトルはかっこいいが(クレーの絵のタイトルから取ったらしい)内容はこの時代の純文にありがちで、文体も特に個性はない。
しかし、そつなくよく書けている平均点の高い小説。
悪くはなかった。






