- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101143118
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
昭和レトロな香りがプンプンしました。
中年男が自分よりふた周りも離れた若い女性を好きになる、それを文学と言わしめてるところが少し呆れてしまう。私からしたらただの幼稚なのだが。
しかし当時はこの作品の影響で「夕暮れ族」という言葉がもてはやされ社会現象にもなったとか。
たまたま手に取った作品が、なんとか文学賞受賞したり映画化もされたとかで、少しラッキー感はありました。 -
夕暮れまで。澁澤龍彦の随筆に、とある画家のアレゴリーという作品を紹介するものがあって、それは婦女が浮かべた舟上に、人体大の白っぽい球が配置されている絵なのだが、球がなにがしかのアレゴリー(象徴)であるのは分かるが、しかし一体なんのアレゴリーなのか、全く分からない、という内容だった。具象性は高いのだが、どこまでも不透明。そうした本でした。一体、夕暮れまで、とは何を示す言葉なのか。乾いていて、繊細であり、大人の小説でした。やはり吉行淳之介作品は良いですね。
-
男女間の機微、感情の襞はよくわからない。
-
とある情事カップルのもつれ
-
感想は特にない
-
★2.5。
色んな意味でいやらしい小説と思うが、その中でも一番なのは作家の読者に対する挑発的な態度か。「この話の意味、分かる?」みたいなね。 -
伊藤裕作によれば本書の影響を受けた風俗店に愛人バンクやデリヘルがあるらしい。納得。主人公の中年は女子大生の素股とフェラチオとクンニを満喫する。デリヘル嬢を半日予約してたら警察にたまたま尋問され免許忘れて妻子にバレないか心配するとかしょうもない話。
-
もっとも多く繰り返し読んだ一作(数十回も・・日課のように十日間毎日読んだこともある)。特に作家が好む作家(作品)であるように思われる。同業者として作家がこういう隅々神経の行きとどいた文章に魅せられ、その才能に惹かれるのはよくわかる。反面こういう文章(知性≒感性)はいまの時代にそぐわないものなのかも・・ちと寂しい気分。
-
登場人物の人々の生き方、考え方がよくわからない。なので、ストーリーもよくわからない。