中世炎上 (新潮文庫)

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著者 : 瀬戸内晴美
  • 新潮社 (1989年発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (599ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101144078

中世炎上 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 正直、怖い。怖すぎた。

    何がと聞かれれば、それは著者その人に他ならない。最初は軽い気持ちで「中世のビッチを見てやろう」というつもりだったのが、終盤になるにつれ著者自身が見えてくるような気がしてきた。

    作品としては言葉にするまでもなく素晴らしいものだが、残念ながらわたしの女性としての部分がこういうものを拒否してしまった。少し悔しい気もするが、やはりわたしはこうはなれない。なりたくない。

    改めて、瀬戸内さんは怖いものを見てきた人なのだと思い知らされた。

  • 鎌倉時代に後深草院二条が記した告白本(?)「とはずがたり」をベースにした小説。

    小説にするための肉付けとして脚色を加えるのは分かるが、二条に殺人をさせてしまったのは私には受け入ることができなかった。
    途中までおもしろく読めていただけに、残念度が倍増。

  • 後深草院二条の「とはずがたり」を独自の小説世界に再構築したもの。The女の業。
    二条がつづった赤裸々な男性遍歴がそのまま立体的に表現されている。この本の評価は真っ二つ。私は「傑作」に一票。本がボロになるまで読み倒し、新しく買いなおして読み倒しているが、また新品を買いたい今日この頃。

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