僕を殺した女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
2.97
  • (9)
  • (33)
  • (83)
  • (37)
  • (10)
本棚登録 : 441
感想 : 56
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101145211

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 主人公が揺らぎそうになるアイデンティティを保とうと何度も何度も言い聞かせる部分は、うんざりしつつもリアルな恐怖としてこちらに訴えかけてきます。
    SF的要素を科学的理論で解いていくという部分ではすごいとは思いましたがちょっと強引なところもあり。
    全体に超現実志向で鬱々としている感は否めません。
    最後がちょっと救いかな。

  • 11/20

  • デビュー作だけあって、筆が走ってるというか、説明くさくて、わかりにくい。こじつけっぽい。衝撃のラストも、あそこまでひねりすぎてはよくないんじゃ??

  • 「金のゆりかご」が面白かったので違う作品を読んでみたくなり購入。
    文章が説明的すぎ、くどく感じる事が多かった。
    途中からもしかして…とトリックがすぐに分かってしまって残念。
    金のゆりかごを読んでいるから余計予測がつく展開。

  • うーん。俺の読解能力の低さもあるのかもしれないが、読みづらい。キャラがいまいち頭に入ってこないし、どれが誰の発言なのか、いまいちすっと入ってこない。デビュー作らしいが…。

  • 主人公が目を覚ますと、身体は女性となっており、さらに五年後へとタイムスリップしていた……というなかなか興味をそそられるストーリー。読み進めていく内に感じたのは、主人公が『自分は誰なのか?』というアイデンティティに訴えかける悩みを、延々と反芻し、咀嚼し続けてそれがループし過ぎているのではないか? ということ。それを鬱陶しいと思うかどうか、で読む人間を選ぶと思う。
    よくよく考えれば(この小説は特殊な場合過ぎるが)自己構築の際に不安感や喪失感を伴わせる煩悶が続けば、誰しもが他人に共有できない事柄で幾度となく想い悩むのは致し方ないだろう。そういった側面にリアルを感じるのであれば、この小説は荒唐無稽な設定でも非常に丁寧に描かれているので面白いと感じるだろうと思う。私の場合は、人が悩む過程のひとつ臨界点を見せてもらったような心持ちとなった。【550P】
    詳しいレビューは→http://d.hatena.ne.jp/kikinight/20100924/1285311350

  • 膨らまし過ぎな感じ。
    その終わりならそこまで引っ張らなくていいのに。

  • 健忘と性転換と半陰陽と同性愛がミックスされた話。
    面白いと言えば面白いけど、ナナメ読みしたくなる文体。

  • ある朝、見知らぬ部屋で目覚めると
    大学生、篠井有一だったはずの僕は見たこともない
    女性の体になっていた。
    しかも、記憶より5年も時が過ぎている。

    一体、自分はどうなったのか。
    一体、自分は何者なのか。

    物語の設定も面白かったですし、SF展開になるのか
    ミステリとして成立するものになるのかと
    はじめのうちは二転三転する話に引き込まれたのですが

    …最近の小説が一つのネタでひっぱるので薄味な感じなのに対し
    これでもかこれでもかと事態が展開するので
    どんでん返しにつぐどんでん返しで
    一気に読まないとわけが分からなくなるというか…

    「どうなのそれは…」とツッコミたくなるような箇所も多々…
    最後は収まるべきところに収まったのでしょうが
    ちょっと強引すぎるかな…というのが最終的な感想。

  • 2008/9/22
    あれ?ちょっと難しい。
    多重人格で双子で性同一障害で親の犯罪の因縁もあって…とかよっぽど集中して読まないとわからないよ。
    そこまで集中できるほど面白くもないし。
    なのでネタばれの刑。
    万一誰か見ておんどりゃーってなったらゴメン。
    でもここ見る人ほとんどいないはず。

全56件中 31 - 40件を表示

北川歩実の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×