日本幻論 (新潮文庫)

  • 19人登録
  • 3.00評価
    • (0)
    • (1)
    • (5)
    • (1)
    • (0)
  • 2レビュー
著者 : 五木寛之
  • 新潮社 (1995年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101147307

日本幻論 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 著者の講演9編を収録。

    幕末から維新にかけて、隠岐島の民衆の力によって成立したコミューンや、九州地方の「隠れ念仏」と東北地方の「隠し念仏」の信仰、さらに柳田国男と南方熊楠の比較などを題材に、正統と異端、民俗と土俗の重層性を考察している。

    そのほか、「蓮如とその時代」というサブタイトルを持つ3つの講演も収録されている。阿弥陀如来への一途な信仰を貫き通した親鸞が、多くの学者や評論家の関心を惹いてきたのに対して、世俗的な世界に深く関わった蓮如はどちらかと言えば軽く見られがちだった。だが著者は、民衆の野蛮ともいえるエネルギーを吸い上げ、信仰の形にオーガナイズした蓮如のうちに、「悪人正機」の真髄を見ようとしている。

  • 隠岐騒動については全く知らなかったので興味深かった。
    親鸞と蓮如についての著者の比較、考え方は学者のそれとは違い、
    分かりやすく、偉大な宗教者に対する親近感がわいた。

全2件中 1 - 2件を表示

日本幻論 (新潮文庫)はこんな本です

ツイートする