- Amazon.co.jp ・本 (665ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101148076
感想・レビュー・書評
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紀伊山脈をウロウロしてたらよく出てくる「役行者の〇〇」、一体どういう団体だろうと気になってるうちにそれが役小角という人だとわかり調べると空海並みのスーパースターだとわかる。
小説があったら読みたいと思ってたらありました。
いやー、面白かった。修験者の元祖で異能を使いすごい強い。フィクション色が強そうだけどこんなんだったんじゃないかとも思わせてくれる
よく行く山々がでてくるのも楽しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
修験道の開祖、役小角の話。葛城山で修行し、霊力を備えた小角は、律令制初期、過酷な労役に苦しむ庶民を救うべく朝廷に立ち向かう。深山での過酷な修行により、人間が本来備えている能力を極限まで高めることができた小角の力がリアルに描かれている。
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なかなか
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700年ごろ。山岳修行の元祖と言われる鴨役君小角の話。小角は仏教や道教に初めは打ち込んでいたが,次第に仏教では人々は救われないという思いを強くした。時代は藤原不比等が律令国家を作ろうとしている時であり,その律令は単に貴族のためのもので,農民は搾取の対象でしかなかった。
小角は次第に農民の間に知られるようになり,神聖化されていく。人々は小角の傍で働きたいと思うようになり,進んで小角の命じた護岸造りや道路造りをするようになる。朝廷側は律令に反抗するような小角を危険視し,殺そうとするが,それが不可能と知り東国へ流刑とするのである。 -
(2006年2月)。