一日江戸人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101149172

感想・レビュー・書評

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  • 江戸のトリビアがたっぷりつまった画文集。気楽に聞ける語り口と細かいイラストで、江戸っ子の衣食住から年中行事、大奥の秘密まで楽しくガイド。
    上級編に登場する江戸っ子の考えた未来予想図などがあまりに的を射ていておどろかされる。傾き者のファッションなども今に通じるものがあっておもしろい。春画については執筆当時(20年ぐらい前)にくらべて評価があがって、展覧会も開かれておおっぴらに見に行けるようになったんだなぁ、杉浦さんがもう少し長く生きられたら春画についてもっといろいろ語ってもらえただろうに、と惜しまれる。

  • 2014.12.7

    これで江戸町人文化はばっちり!

    さすが杉浦先生

  • 江戸人。
    予想以上に楽しい生活を送っていたようだ。

  • 全く堅苦しくなく、楽しく気軽に江戸に生きた人々の生活を多面的に知ることができます。江戸っ子は粋、というものを本当に大切にしていたんですね。サラサラした感じが好感を持てます。途中に入る挿し絵により視覚的にも江戸を感じることができました。

  • 「一日江戸人@浅草オフ」の為に。『江戸見物(軟派編)』のコースを逆走するルートで巡りました。みやげ物として載っている仲見世にある江戸玩具「助六」の“とんだりはねたり”が目当てでもありましたが1個3000円とカワイク無いお値段に諦め^^;『江戸見物』だけでなく、江戸人の暮らしぶりが豊富なイラストとともに解り易く楽しめ、為に成る本でした。江戸人の暮らし、知ってるつもりになって誤解してる人多そうですw

  • 小学生の時、父親と一緒に、大好きで見ていたNHK時代劇「コメディお江戸でござる」の終いのお江戸解説コーナーの、解説者・杉浦日向子のエッセイ。

    ほんとに、どうやったらここまで見てきて体験してきたかのように詳しく楽しくかけるんだろうか。
    むしろ漫画家でもあることは後になって知ったけどその時代も性別も問わず好まれそうな絵柄で活写されるかつてのこの国。

    いやーおもしろい。なんたっておもしろい。
    「昔はよかった」とか「日本の古き良き美徳!」とか気負わない、惚れた女にァかなわねぇってなスタンスが、好き。

  • 図書館で単行本の方を借りて読んだらとても面白かったので古本屋で文庫本の方を購入。やっぱりとても面白かった。この方の気質が好き。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      杉浦日向子、早逝したのが惜しまれる。。。
      杉浦日向子、早逝したのが惜しまれる。。。
      2014/03/27
    • はるかわさん
      杉浦日向子さん、大好きな作家です。これまでの作品はみんな宝物だけれど、もうこれ以上本は増えないのだな、と思うと、寂しいです。
      杉浦日向子さん、大好きな作家です。これまでの作品はみんな宝物だけれど、もうこれ以上本は増えないのだな、と思うと、寂しいです。
      2014/03/31
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「もうこれ以上本は増えない」
      そうですね、、、未発表原稿や単行本未収録が出てくるのを待ちましょう。。。
      「もうこれ以上本は増えない」
      そうですね、、、未発表原稿や単行本未収録が出てくるのを待ちましょう。。。
      2014/04/02
  • タイトルと挿絵のわかり易さで購入してしまいました。少しずつ読んでいるけど、思ったよりも生活的な江戸の事等をわかり易くお話している感じです。

    読了。かなり簡潔に、江戸の生活のアレコレ(夏の過ごし方・お酒の楽しみかた・風呂事情などなど)が文章と挿絵で描かれていました。わかり易いっちゃわかり易いんだけれども、挿絵が2、3ページに1図は必ず入ってるぐらい大量なので文章の途中をプツリプツリ中断してしまうのが少し難だったような。いっそ挿絵のみのエッセイ漫画形式?でも良いような気もしますがやっぱり文章も欲しいかなぁ。
    形式はともかく、初心者にも優しい江戸のあれこれ本としては楽しい本でした。

  • 粋でいなせな江戸の人々の生活についてつづった本です。挿絵も著者によるもので暖かい絵柄であることもあいまって、江戸のぎすぎすしない雰囲気が伝わってきました。
    美人像の変遷とか、かぶきものや普通の江戸っ子の様子など絵と文章とでとてもくわしく楽しく書かれていて、江戸時代の話を描くときの参考にと思って読み始めたのですが、資料本としてだけでなく、読み物としても十分に楽しい本でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「江戸時代の話を描くときの参考に」
      作家さんなんだ!
      杉浦日向子の本は、江戸時代人への愛情で溢れてますよね。。。
      「江戸時代の話を描くときの参考に」
      作家さんなんだ!
      杉浦日向子の本は、江戸時代人への愛情で溢れてますよね。。。
      2013/02/05
  • 実はごく少数の、生粋の江戸っ子に焦点を当てたエッセイ。
    表面的な紹介ではなく、一つ一つが深く、具体的。
    江戸人がぐっと身近に、生身に感じられる。
    生活、風俗、言葉、趣味など、内容も多岐に渡って、充実。
    現代に置きかえた説明も多く、分かりやすい。
    面白いエッセイ。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-eb41.html

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著者プロフィール

杉浦 日向子(すぎうら・ひなこ):1958年、東京生まれ。1980年、「通言室之梅」(「ガロ」)で漫画家としてデビュー。1984年、『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞受賞。1988年、『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞受賞。1993年に漫画家を引退し、江戸風俗研究家、文筆家として活動した。NHK「コメディーお江戸でござる」では解説を担当。主な漫画作品に『百日紅』(上・下)『ゑひもせす』『二つ枕』『YASUJI東京』『百物語』、エッセイ集に『江戸へようこそ』『大江戸観光』『うつくしく、やさしく、おろかなり』『一日江戸人』『杉浦日向子の食・道・楽』『吞々草子』等がある。2005年、没。

「2023年 『風流江戸雀/呑々まんが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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