隠居の日向ぼっこ (新潮文庫)

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著者 : 杉浦日向子
  • 新潮社 (2008年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101149219

隠居の日向ぼっこ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 江戸の道具や風俗を、1話イラスト入り3ページで簡潔にまとめ上げた逸品。気の短い江戸っ子に憧れる読者にはうってつけ! 落語でご隠居さんに教えを請う八っつぁん熊さんよろしく、あっと言う間に読了。そういえば著者は既に鬼籍の人なんだよな~

  • 江戸時代に四季それぞれに生活に使う道具にまつわる話ですが、子供のころにはまだ残っていた者のことも書かれていて懐かしく読めました。杉浦日向子さんは同年代の方なので亡くなってしまったことが、非常に残念でした。

  • 江戸から昭和の身の回りのアイテムを取り上げた、当時の日常風景が見えてくるようなエッセイ集。語源を紐解いたり、そこに風情を見たり、思い出を重ねたり。それほど懐古趣味に感じないのは、著者の造詣の深さと文章のきれいさに、より価値を見出すからかも。ユーモアも適度に効いてて洒脱。

  • 杉浦日向子さんが亡くなったと聞いた時はへこんだなぁ。江戸や銭湯、落語にも明るく、多趣味で粋な人だった。絶対友達になれたと思う。いやなれないか。博識の片鱗が伺える本。

  • よかったです。

  • 江戸時代の”物”に関するエッセイです。一つ一つの文章が短くて読みやすく、また作者の江戸時代に対する愛情が感じられてほっこりしました。

    九州大学
    ニックネーム:森 透

  • 早々とご隠居生活に入った日向子さんによる、四季折々の道具に寄せる断想。ここで語られている道具の多くは、江戸から昭和初期のもの。ご自身の絵とともに、いつもながら「はんなり」、「まったり」とした風情がただよう。それは「古き良き時代」を懐かしむといったものではなく、美意識や価値観そのものをパラダイムシフトさせたものである。逆説的なのだが、それは過去でありながら、未来的な姿でもある。美意識について目を開かれたのが「お歯黒」。「当時は男女ともに、それを醜いと思うどころか、成熟した魅力と感じていた」のだそうだ。

  • 親方から若い弟子へ課せられた腕試しで作られ、そのまま新築家屋への大工さんからの置き土産になった四角錘の「踏み台」。
    男性から女性に贈ればプロポーズの表現のひとつになり、女性が挿している櫛を投げつける時は別れの決意を表したという「櫛」。
    必要なものを必要なだけ、上手に手に入れることができるシステム、元祖リターナブル「貧乏徳利」。

    江戸から昭和への暮らしのなかで身近に存在し、生活を彩った今はもう懐かしい数々の道具をモノ語る、「江戸の達人」が遺した名エッセイ。

  • 自分についてのエッセイでは無くて、基本江戸時代に使われていた物に関して語られています。読みやすい文章で、江戸について詳しくもなれるので、楽しく読みました。

  • 挿絵が良い。

    雀の根付が私も欲しい。

  •  たたみいわしが好物で、さっとあぶったのをかじりながら、
     ありふれた本醸造の熱燗を、大ぶりのぐい呑みでやってると、
     ちうくらいのほどよいしあわせを感じる。

    そんな作者の心が表れているような気取りのない文章。欲しいものがたくさん載っているけど、なかでもわたしは「箱膳」と「屏風」がほしい。

  • 昭和の時代までは身の回りで当たり前に使っていたような道具たち。
    はいちょう、とかねんねこ、はたき・・など等。姿を消した物たちのことを覚えている世代はどんどん少なくなるが、江戸時代から生きてきたような日向子さんには時間は関係ないのかもしれません。
    古道具などにまつわるお話と、彼女の書いた挿絵や漫画の一部分が見開きになっているので、好きなところからぱらぱら捲って読むことができます。四季折々の風景画も味があっていいなあと思いました。

  • 杉浦日向子の隠居の日向ぼっこを読みました。
    日向子(ひなこ)だから、日向ぼっこなんですね。

    江戸時代から昭和にかけて使われていた道具たちを四季折々の江戸の風物を背景に描いたエッセイ集でした。
    今は使われなくなった道具が多く登場しますが、私が子供の頃はまだ使われていた道具もあり、懐かしく感じました。
    はさみこまれている挿絵も風情があっていい感じでした。

  • 江戸時代いってみたいなぁ。いけなくても、その気持ちは持っていたい。

  • 江戸時代って結構楽しそうだよなーと、杉浦先生の本を読むといつも思う。いいなあ。

  • 江戸から昭和の暮らしの道具を紹介。杉浦さんの説明がとても良くて、懐かしかったり、へーと思うこともあって、何度読んでも楽しい。

  • ちゅうくらいの幸せ

    杉浦日向子さんのふくよかな世界を満喫

  • 和モノ紹介。湯たんぽは最高ですね

  • 江戸から昭和の道具等を題材にしたエッセイ。 

    杉浦さんの温かいまなざしが想像できます。本当に亡くなられたのが残念です。

  • 昭和の道具たちにまつわるお話。
    すごく魅力的な語り口調で、
    視点もかわいく暖かく、
    この一冊で彼女の大ファンになりました!

  •  文庫のページ数でいうと、イラスト1ページ入れて、わずか1テーマ3ページほどの、エッセイ集。 とはいえ、新旧テーマの選び方が面白い。 「新旧」とは言ったものの、恐らく、知らない人の方が多いテーマばかりかもしれない。 以前「うつくしく、やさしく、おろかなり―私の惚れた『江戸』」の感想でも書いたように、著者は、必ずしも「江戸(時代)が大好き大好き。」という人ではなく(その辺、短兵急に著者のことを、そのようなレッテルを貼っている人は多い)、しかし、愛憎相半ばしつつも、やはり、江戸(時代)をいとしく思っていたのだなぁ、と感じる。  わたしゃ、隠居もいいけれども、小言幸兵衛になりたいものよのぉ。(追記) これ、単行本で読んでたわ。 小言幸兵衛どころか、うっかり八兵衛だわな。

  • 江戸から続く道具、モノがテーマのエッセイ。
    杉浦さんのエッセイを読むといかに現代にゆとりがないかを思い知らされます。

  • 【本の内容】
    はこぜん、きせる、ふさようじ、ひごのかみ、はいちょう、へちま、ねんねこ、おひつ、ゆたんぽ、はたき…。

    江戸から昭和の暮らしを彩った道具たち。

    いまも伝わる暮らしの小物や、懐かしい想い出のまつわる、いまはなき品々。

    四季折々の風物でもある「もの」たちを、愛情こめて綴る。

    人肌のぬくもりを感じさせる味わい深い文章を、漫画作品から選んで添えた挿画とともに楽しめるエッセイ。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    46歳という若さで亡くなった杉浦日向子さんが、朝日新聞の地域版に連載した随筆です。

    日向子さんのイラスト付きなので、読んで楽しく、見て楽しい本です(笑)

    知ってる道具、知らない道具、日々の暮らしに登場したさまざまな「もの」をさらりとした愛情で春夏秋冬別に並べてくれています。

    江戸の風物の話かと思えばそれだけではなくて、子供のころの話が結構多くて、江戸の風物が昭和まで続いていたり、逆に江戸時代からあったと思われるものが、意外と最近のものだったり関心させられることも多い内容になっています。

    しっかりとした時代考証を踏まえ、江戸時代から昭和の暮らしにかかわる道具について、蘊蓄を傾けているので、よかったら読んでみてください(笑)

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 良いですねー。

    季節に合わせて伸びたり縮んだりする江戸の時間軸って良いなー。
    杉浦さんは他の著作で「時を知らせるものが好きで、時計もたくさん持っている」と言ってますが、時間との付き合い方が上手なんだろうな。

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