杉浦日向子の食・道・楽 (新潮文庫)

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著者 : 杉浦日向子
  • 新潮社 (2009年3月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101149226

杉浦日向子の食・道・楽 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 江戸を描けば絶妙の杉浦日向子さんだが、この人の食にまつわるエッセイがまたいい(もっとも、今回はお酒の話題の方が多いくらいだが)。食を語らせてさえ「いき」なのだ。九鬼周造によれば「いき」の第1の徴表は「媚態」にあるが、彼女の振る舞いから文体までが「媚態」に溢れている。第2の徴表は「心意気」にあるが、「いただきます」の心を常に忘れないことからこれも合格。第3の徴表は「諦念」だが、彼女には「生老病死」のすべてを受け入れる諦念と覚悟が常にあった。それにしても、日向子さんが死を受け入れるのは、あまりに早過ぎた。

  • 真摯な目線が好きだ。
    生きること、たべること、食べ物それ自体への。

  • こだわりの人の食?酒へのこだわりです。
    飲みましょう。

  • 白眉は「道」の章、月ごとに酒器にちなんだ、お酒の飲み方、楽しみ方。酒好きの著者が酒への愛情とこだわりを丹念に綴った文章は、まるで詩のような印象。巻頭にはその酒器の写真(どれも素人目から見ても味わい深い!)も付いているので、イメージもより膨らむ。思わず自分も酒を嗜みたくなってくる。ここを読むだけでも、著者の人となりが伝わってくるようだった。

  • 読了日20131218 酒器が素敵です。

  • 大切に酒を飲み、
    大切に食事を摂り、
    大切に生きる。
    長年病と闘った筆者だからこそ、
    命の大切さを身にしみるのだろうなと。
    強気な、批判的な発言の中には、
    絶対的な違和感をどうにかしたいがどうにもできないといった、
    切ないもどかしさが感じられた。

    ものを喰らうことに、
    つくづく感謝したくなる。

  • 2012/08/20

  • 杉浦日向子のエッセイ。彼女の愛用の酒器が暦に合わせて12か月分写真入りで登場もしている。

    彼女が書いたイラスト入りの”ごくらくちんみ”という短編集も私のお気に入りですが、この本もそんな味わい深い本。
    46歳という若さで逝った彼女ですが、まるでずうっと存命でいるような長老のような風格が漂う不思議な存在です。
    江戸時代の風俗をフィールドとしていただけに、彼女の日常もとにかく粋です。
    お酒が大好きで、ページを開くと先ず正しい酒の呑み方七箇条が列挙してあるのも如何にも彼女らしい。
    ・・・そうか”ひや“(酒)というのは冷蔵庫でギンギンに冷やした酒ではなくて室温でおいた酒のことですか・・(ものを知らないということは恥ずかしいことです)
    江戸時代の文化を伝える担い手だっただけに食べることや暮らしについての見方は既に時代の先を読んでいる。
    スローフードに関心が集まりだした現代。彼女にようやく時代が追いついたかのようです。
    和服姿で微笑む日向子さんがいます。

  • 彼女らしい本だと思った。
    実兄の後書きも含め、良い本。何だか、言うのが辛いみたいな籠った感じもある。お酒についてとか、好き過ぎて話すのが苦しい恋のよう。

    酔うと心に隙間ができて、そこに心地よい風が通る。

    まさにそういう本。

  • 著者最期のエッセイ集。美味しいものを美味しく食べる人だったのだなあと、あらためて知った。希少な食材や高価なコースもいいけれど、友達や一人でくつろいで酒を飲む時間を志向とする、酒飲みとしての姿勢にも共感。もっともっと長生きして欲しかった…

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