赤い影法師 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101150178

感想・レビュー・書評

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  • 17

  • 流石に柴錬。柴錬立川文庫に至る記念作とのこと。文章力だけでグイグイ引き込まれる。大娯楽時代小説。

  • 久しぶりに柴田錬三郎を読んで、そう言えばたくさん人が死に、悲惨な場面も多い話だったと思い出した。家光将軍の時代に行われた御前試合十番勝負の話である。まだ戦国時代の気風の残る世界。武術も忍術も実戦力が重視される中、10番勝負ということで20人による取り組みは、それぞれに背負うものが違って、ときには剣ばかりではなく、槍や体術などによる十試合。さらにこの裏で忍者たちも争っていて、ある意味、とても豪華なお話になっている。

  • 話の内容は面白い。文章も面白い。ただ登場人物が多くて読んで理解していくのに大変だった!じっくりじっくりゆっくり楽しむ本。

  • 寛永御前試合とその影で暗躍する忍者を描いた伝綺小説。
    御前試合については後半はしょりがちになりますが、その分、忍者同士の闘争が描かれるようになっていて、それなりにバランスがとれていますね。
    やはり、チャンバラシーンが読み応えがあって面白かったです。
    柴錬にしては快活なエンタテイメント小説になっているので、「眠狂四郎はちょっと」という人にも勧められます。
    風太郎忍法帖が好みなら、こっちも楽しめるんじゃないかな。

  • 美しくて非情な女忍者とその息子たちが、剣豪たちの試合で
    出される刀を奪うために非情な戦いを仕掛けるのと、それを止めようとする服部半蔵。そして彼は女忍者の息子の父でもあった。

    出てくる登場人物がみんな非情で容赦ない。
    一番は女忍者です。
    技能も自分の魅力も全部使って敵を潰していく姿は恐ろしくもかっこいい。

    自分の任務と忍者への愛情と板挟みになって揺れる半蔵が人間らしく思えたのですが、最後の最期で一番やばい人だとわかった展開がよかったです。

  • 忍者の戦いや御前試合など面白い要素はあるけど、全体的にちょっと荒い印象かな…。
    影たちがなんのためにこんなことをしてたのかっていう理由も微妙だし、事の発端についてはさらっとしか触れないので…そんな印象に…。

    あと私の読解力の問題や書かれた時代のせいもあるだろうけど、なんとなく読みづらいところが多かったかな。

    幸村と佐助が好きな私は、彼らが登場した時や中盤は特に面白く感じました。

  • 忍者小説、伝奇小説としてとても面白いが、少々展開が粗い。結局宝探しが目的では腰砕け。

  • 読みたい本。

    一日一試合の御前試合の面白さ。忍者の復讐もある。

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著者プロフィール

1917年-1978年.岡山県生れ。慶應義塾大学支那文学科卒業。在学中より「三田文学」に現代ものの短編を発表。戦後、「書評」の編集長を経て、創作に専念。1951年、『イエスの裔』で第26回直木賞を受賞。以後、時代小説を中心に創作し1956年より「週刊新潮」連載開始の『眠狂四郎無頼控』は、剣豪小説の一大ブームを起こす。1969年に『三国志英雄ここにあり』で第4回吉川英治文学賞を受賞主な作品に『赤い影法師』『御家人斬九郎』『剣は知っていた』『決闘者 宮本武蔵』『チャンスは三度ある』など多数。

「2022年 『第8監房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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