薄桜記 (新潮文庫)

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著者 : 五味康祐
  • 新潮社 (1965年5月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (695ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101151052

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薄桜記 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 本作に「忠臣蔵を描いて比類なし」といううたい文句が付いているのをみたことがありますが、本筋は、丹下典膳の物語であり、忠臣蔵(一連の赤穂騒動)はサイドストーリーになります。
    それでも、昭和40年代に書かれたものとは思えないくらい現代的な、騒動に対する考察の冴えは素晴らしいと思います。

    メインの丹下典膳の物語は、谷中七面社を舞台にして、桜の邂逅から雪の決闘に収束していく流れが本当にきれいで凄みを感じます。

  • 最後まで武士の誇りを持ち生きた 、丹下典膳。
    妻・千春との結ばれることのできなかった恋…
    本当に切なかったです。でも、その姿はとても素敵だと思います。

  • 討入りが主題ではなく、創作人物・丹下典膳の武士道を描く。虚構のアンチ忠臣蔵をもって、元禄 赤穂事件の真相に迫っているのが傑作だ。

  • 今まで忠臣蔵ものは5~6冊読んだけど、これがおもしろかった!
    講談、その他のも少しずつ制覇していかないと、、、果たしてこの分野だけでも全制覇はきびしいなぁ。。。

    出来れば、映像化される前に見るべきだった!最近、しょうもない脚色が多すぎる!!

  • 丹下典膳の生き方に武士の姿をみる。

  • NHKの時代劇が良かったので、原作本を読んでみたのですが、⁇⁇脚本化が良かった。という事で…。
    私的には微妙でした。

  • NHKドラマ薄桜記の原作。
    元禄赤穂事件の吉良方の付け人丹下典膳の物語。

    ドラマとは描かれ方が違う。
    ジェームズ三木の書き方のほうが好きだな。

    義を通す典膳がとにかくかっこいい。

    史実には実在しないらしいけど
    あとがき見ると著者は史料が少ないけどいるって書いてる。
    どっち。

  • 2013.1.15~25 読了
    丹下典膳と堀部安兵衛、陰と陽の物語。妻の過ちを許せず、筋を通さずにはいられないが未練はたっぷり残っている。結果、片腕を失い、禄を失う状況も甘んじて受け入れる。上杉家家老・千坂兵部への恩義と剣友・堀部安兵衛に対する友情の板ばさみの中で従容として死地へ向かう。・・・切ないというか、滅びの美学というか。せめて 千春と一緒に死なせたいねぇ。っと思ったらTVドラマでは後追い心中的なストーリーに変わっていた。

  • 武芸の天才丹下典膳と堀部安兵衛が、言葉でなくこころで結ばれている様子が爽やかに思えた。物語も良かったが、赤穂事件の真相や浅野内匠頭が暗君であったという事を、様々な史料に基づいて書き上げている辺りに、作者の気迫を感じた。

  • これは、ドラマを見て惚れ込んだ話です。
    確かシナリオが、ジェームス三木で、会話がかなり本格的な江戸の侍言葉。
    かなり見事に作られていました。
    それで、原作も読んでみたくて購入。

    なんと、うれしいことに少しドラマと設定が違う?
    ドラマとそっくり同じでもよかったけど、違う方向から書いてくれているので二度楽しめる感じです。
    早く全部読みたいけど、読んでしまうのが惜しくて、ちびちびと読んでいます。

  • 昨日、お客様から「今NHKでやってるドラマの原作ないか?」と尋ねられたのがこれ。最初、「つるかめ助産院は終わったし、眠りの森の熟女を見る人ではなさそうだし…」と、テレビガイド誌のステラを見て、「薄桜記」と判明。一緒にレジにいた文庫ちゃんも「薄桜記ですね?」とピンときて、すぐに持ってきてくれた。

  • 久しぶりに、凄みの利いた小説が読めて大変満足しています。元禄赤穂事件を軸に、相対する2人の、己の道に生きた武士の物語。序盤から中盤にかけては思いのほか展開がゆるやかで、ようやく弾みがついたかと思えば、そこから延々と『忠臣蔵』ではない赤穂事件のあらましと筆者の私見が1冊の本として成立するくらいに続くのですが、間延びして中だるみする事なく、これらの要素が見事に現実と虚構を融和させ、物語に深みを持たせています。ひっそり静まり返った夜に、お酒を片手にじっくり愉しむのが似合うハードボイルドな時代小説でした。

  • 真夏に本格的な時代小説が読みたくなって読み始める。ストーリーもそうだが、江戸の文化、風俗の記述が豊富で興味深かった。
    良い意味で古風な時代小説でした。今風じゃないので、人によっては退屈かも。

  • 新聞連載だから仕方がないのだけれど、少し冗長。

  •  忠臣蔵を扱っている作品らしいが、忠臣蔵自体の描写はあまりなく、隻腕となってしまった丹下典膳と堀部(中山)安兵衛との友情・交流がメインとなっている作品。

     丹下典膳が隻腕となってしまった理由も、武士としては格好よく、読んでいて感心してしまうほど、妻のこと・そして主君のことを考えての行動であった。また、堀部安兵衛との友情の仲にも、お互いを思いやる気持ちや忠義に生きようとする武士の本分が描かれており、読み応えのある作品であった。

     途中から出てきた、白竿組の長兵衛たちとの交流も人間味にあふれており、彼らと交流することになった最初の動機がどうであれ、このような関係になれることは正直羨ましい面もあった。


     ただ、作品が古い(?)こともあり読みづらいところや、会話の合間合間に史実が描かれたり、作者の言葉のようにも思える描写が差し込まれたりして、流れが止まってしまうこともあったのが残念だった。

  • 忠臣蔵外伝。吉良上野介の付け人であった不遇の剣客、隻腕の丹下典膳の物語。堀部安兵衛との友情、市井の白竿屋長兵衛らとの交流が泣かせる。非常に大好きな作品。

  • 堀部安兵衛と丹下典膳の交流と対決が主眼で、忠臣蔵がサイドストーリーで追いやられているぶん消化不良気味。悪くはないんだけど、やはり正面から忠臣蔵を書いてほしかった。なお解説が荒山徹でびっくり。いいこと書いてる(やっぱこの人、信用できる)

  • 実は時代小説が好き。不幸ないきさつから左腕を失った剣客、丹下典膳は、どこまでも武士の本分を貫いていきます。武士の本分てなんだろう。道理を通すこと。乱れないこと。義理を尽くすこと。いずれにしても生き難い人生。逃げずにまっすくに清冽に生きた一人の男は美しいです。この小説には、そんな男が何人も出てきます。いい男同士は、共鳴するのです。市川雷蔵の映画もいいけど、それとは一味違う魅力溢れる作品。

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