国盗り物語(二) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 176
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152059

感想・レビュー・書評

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  • 17 司馬遼太郎の描く道三、面白い。続きが楽しみ。

  • ついに名前が斎藤道三になった(笑)本の中でも書かれてるけど何回名前変えてんねん!土岐頼芸さんも追い出され信長も登場しいよいよっていう感じの第二巻。てか織田信秀って斎藤道三にこてんぱんにやられてたんやなあ。

  • 斎藤道三が美濃の大名の中に入り込んでから美濃国を乗っとるのがこの第2巻。乗っ取ったあとも美濃を改革された強国に発展させ既存体制や隣国と戦争し、それらを打ち負かしていく。
    1巻は謀略の話が多いが、2巻は戦を含む剛拳で打ち負かす感じ。ただその戦もめちゃめちゃ上手い。
    既存体制と戦うというのはこういう悪魔的な英雄が必要なんだろうなと思わせる巻。
    前に劣らず面白い。

  • 蝮と言われた斎藤道三が権謀術数の限りを尽くし、美濃の国を手中に収めるまでを描く。
    織田信長は中世の古い権威やしきたりをぶちこわして新しい世を切り開いたが、その先駆けとなったのが舅の道三であったことがよく分かる。
    道三にはもう少し長生きして、天下をとってほしかった気もする。

  • だんだん、庄九郎の女性の扱いについて辟易してくるが、まあそれはそれで。こういうタイプは、彼が作り上げる世界にどっぷり浸っていられるうちは幸せなのだ。だから、おまあはすごい。自分がそういう世界に浸っていることを自覚していて、納得?している。そんなことができる女はそうそういないと思うけど。
    まあ、物語の本題はそんなところにはなく、相変わらずの庄九郎のあくどい天才ぶり。けど、この本のなかではあまりあくどさは感じない。

  • 美濃に乗り込み、綿密な国盗りを進める
    斉藤道三。「楽市楽座」など画期的な政策を美濃において進めるが、国盗りを達成したときすでに彼は年老いつつあった。時代がまだ古すぎたのだ。彼一代で改革を完成させる事は出来なかった。
    2巻では尾張の織田信秀がしばしば登場し、火のごとく美濃に侵攻を繰り返す。この鬼のような働き者の息子が織田信長だ。

    常に緻密な計画を立て、実行してゆく道三は悪人だがカッコいい!! 周りに何を思われようが自分の正しいと思うことは断固たる決意で突き進む。
    まさに男だ。楽市楽座を斉藤道三が行ったというのは本当だろうか?

  • 2014年3月読了

  • 2014*03*06

  • 蝮が稲葉山で蜷局を巻いている。道三が悪者の本性をこれみよがしに顕わにしている。

    ●道三は力もすごいが、権謀術数がすごい。これも人間の善悪の両面を知っているからだろう。それは、彼が仏門に精通していて、人間を煩悩の塊として生来の愚物だと理解できているからだろう。
    手玉にとってコロコロ…コロコロ…。

    ●道三の権謀術数は、悪知恵というより気配りというように感じた。だから、プラスなイメージである。
    こういう男は…モテる!!
    最近、よゐこの濱口が南明奈と付き合って、なぜあいつはモテるのかと話題になっている。それは、彼が気配り上手だかららしい。女性が喜ぶ「最近痩せた?」とかさらっと会話に混ぜて、ちょいとしたプレゼントを小まめに送るとか、策略家である。濱口はもしかしたら道三のようになれる素質があるのかもしれない。
    「美濃とったどーーーっ!!」

    ●織田信秀の『無駄』観はなかなかいい。
    もはや力を持っていない朝廷に喜捨をする。大した見返りのある賄賂にはならない到底無駄な金の使い方だが、信秀は無駄なことをドドーンとできない者は、天下なんて獲れないと考えている。
    この無駄の考え方は「投資」に似ていると思うんだけど、投資を超越してるんだよね。風が吹いて桶屋がもうかる。ではなく、「風を起こして、なんか回ってくるかもしんねぇ。」という楽観的な何か。こういうの共感できる。

    ●「正義」の使い方
    自分はどうやったら頼芸を追放できるのか、見当もつかなかった。だが、道三は「正義」を巧みに利用して、やってのけた。
    人は正義のために戦をするが、戦をするように正義に踊らされている。そんなこともあるということを道三は教えてくれる。正義って恐ろしい。
    もしこれから「正義」って言葉が世界で出始めたら、気を付けよう。疑おう。逃げ出そう。
    安倍総理は大丈夫かな?正義って言葉使いそー。

  • 138 140111

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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