関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 新潮社 (1974年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152134

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関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 着々と関ヶ原に向かい進んでいく。
    中巻では合戦に参加する武将たちの
    内情や心の内が描かれており、
    結局、いつの時代も人に対する義よりも
    自分の家が大事なのだと実感させられる。

    東軍に付いた豊臣恩顧の武将たちは、
    とにかく三成憎しのように描かれているが
    そんな中でも山内一豊の見解が良かった。
    でも、西軍には付いてくれないんですけどね…

  • 2017/10/16
    真田が出てきてちょっと興奮!笑

  • いつになったら関ヶ原の合戦が起こるのかと何度も思ってしまうけど、ああ家康が有利なんだな、となんとなく感じてしまうのは、永遠と当時の状況を、心理と史実と、その後の長い歴史を混じえて作者が説明してくれるからなんだと理解。仮に西軍が負けたとしても、お家だけはととっさに考えて家康に使いを送ってしまう秀吉の元家臣たちの愚かさと人間らしさになんとも言えない気持ちになるね……次は下巻!

  • 京都・養源院(文禄3年(1594年)淀殿、創建。元和5年(1619年)焼失。元和7年(1621年)、淀殿妹の徳川秀忠の正室・崇源院(江)、再興)。先日、ここに残る血天井を拝観。本書で描かれた伏見城の戦いで鳥居元忠死闘いの跡である廊下の板の間を供養のために天井としたもの。生々しさが400年経っても残る。家康の強みは、鳥居氏のような家臣に恵まれたことだろうなと実感。将として円熟した家康だが、三成のような一途さを持つ男がいたことで救われる想いがした人々もいたのではないかと想像してみる。読者の自分もその一人。

  • ●「関ヶ原」(1966)
    ●「城塞」(1971)
    ●「覇王の家」(1973)

    というのが、司馬遼太郎さんの「家康三部作」という呼び方もあるようですね。

    司馬さんは全く家康に愛情を持っていないんですけど、その憎い家康が天下を取るまでを、ギリシャ悲劇的?とも言える哀切、悲壮、諦め、の感情と、冷徹な俯瞰的な目線で描いてますね。

    「関ヶ原」中巻。

    伏見、大阪にあって、事実上の天下人である家康。
    だが、一応形式上は幼児・秀頼の家来。
    このままうかうか歳月を経れば、自分は老いて秀頼が成人する。
    徳川の天下にはならない。

    さてどうするか。

    この辺が面白いのは、じゃあだからといって、秀頼を殺害すればいいというものでもないんですね。
    やろうとおもったら軍事的には出来るんですけど。

    そこに、戦国なりの?桃山時代なりの?モラルというか、秩序があるんですね。

    そもそも、秀吉が天下を取ったのも。
    信長が死んで、なんとなく織田家から、織田家の所領と権力を奪った訳です。
    これも、「織田の家来ですよ」というふりをしつつ。
    ライバルの柴田勝家と戦争し、勝ち、柴田勝家を滅ぼすことで、事実上の権力を握ったんですね。
    そして、なし崩しに、
    「自分が上座、織田家は下座に座る」
    という構図を作ってしまう。
    そして、織田家は一大名になって、自分が天下人になる。
    自分の子供に世襲する。

    それと同じことを、より徹底して、家康は実行したいんですね。

    だからまあ、実はモラル善悪で言うと、秀吉と同じことをしたにすぎません。
    それを司馬さんも判っています。

    ただ、「家康って、やり口は陰険だよなあ」という呟きなんですね。
    ある意味、この小説はその呟きに尽きるとも言えます。

    この中巻では、戦乱を起こしたい家康から始まって。
    わがもの顔に横暴を繰り返す家康に腹を立て、共同で戦乱を起こす、石田三成&直江兼続。
    そして、戦乱が始まる…。
    というところまでなんですね。

    中巻から、ぐっと色合いが増すのが、「群像劇具合」だと思いました。

    黒田官兵衛
    黒田長政
    真田昌幸(&幸村、信幸)
    島津義弘
    藤原惺窩
    福島正則
    宇喜田秀家
    直江兼続
    細川ガラシャ…

    などなど。
    言ってみれば連作短編小説の雰囲気すらあります。

    それらの人々が、まあ、それぞれにドラマチックな人生の曲がり角に立ったのが、秀吉死没から関ヶ原の時期でした、ということですね。

    その中で、やっぱりなんだかんだと、「好きなタイプのオトコ」というのがほのかに、いや、ハッキリ判るのが司馬遼太郎さんの可愛いところ…
    というか、だからエンターテイメントなんでしょうね。
    この「関ヶ原」の場合には、やっぱり島左近なんですね。
    家康の、そして三成の話なんですけど。
    出番の数はともかく、感情的には、島左近が主人公って感じなんですね。
    そういう意味では、物凄くめんどくさくひねくれた長編小説、という趣もあります。
    この、「関ヶ原」と「城塞」は、そういう不思議な二部作だ、と言えます。

  • ガラシャの章がとても印象に残りました。

    http://blog.livedoor.jp/maikolo/archives/51025157.html

  • 七将襲撃事件が起き、三成は蟄居処分になる。

    大河の真田丸では泣いていたが、こちらの三成は、
    「計画通り!」という反応をしており、
    三成も家康も全ての行動が計算に基づいている。

    そして全国の大名のそれぞれの立場が描かれ、
    関ヶ原での戦いへと物語は進んでいく。

    映画では三成と家康の戦いに主軸が置かれ、
    余分な部分は全てカットされていたが、
    この小説は三成と家康を中心とした
    様々な人物の群像劇だということを実感する。

  • 敵ができると、味方もできる不思議。三成の朋友=大谷刑部にスポットが当たってから俄然面白くなる。黒田如水や真田昌幸らの逸話も楽しいが、凡人の僕が見習いたいのは低姿勢な山内一豊の世渡り上手さ。役者は揃った…いよいよ下巻、関ケ原へ。

  • はまりました!
    レビューは下巻読了後に。

  • 秀吉の死後、天下は騒然となった。太閤の最信任を獲得した能吏三成は主君の遺命をひたすら堅守したが、加藤清正、福島正則ら戦場一途の武将たちは三成を憎んで追放せんとする。周到な謀略によって豊家乗っ取りにかかった家康は、次々と反三成派を篭絡しつつ、上杉景勝討伐の途上、野州小山の軍議において、秀頼の命を奉ずる諸将を、一挙に徳川家の私兵へと転換させてしまう。

  • 関ヶ原はまさに戦国のオールスター戦。映画でいえばアベンジャーズのような豪華さ。

    たまりません。

  • 家康と三成だけでなく、諸侯の動きがそれぞれにわかり面白い。
    自らを守るためとはいえ、抜け殻やおべっかは浅ましい。とは言え、家康のように人間を将棋の駒のように使える立場って、さぞ面白いことだろう。

  • 西か東か…揺れる武将たちの心理状態や、取った行動を、まるで現場で見聞きしてきたかのように活写。史実と思わせてしまう司馬遼太郎の筆力は、やっぱり凄い。

  • 今回ネタバレですのでお気をつけ下され!


    司馬遼が書きたかった事わ只一つなり。東軍家康方についた諸侯は、三成を嫌ったのではなく本当は秀吉が大嫌いでなのであった、と云う事。夢々疑うことなかれ!

  • 百戦錬磨の家康と、義を信じて行動する三成の対比が面白い。
    三成の青臭さが何とも魅力的。

  • いよいよ関ヶ原開戦。なぜ三成が諸侯の賛意を得られず、家康があれだけの大名たちを味方につけられたのかがわかりやすい。

  • この作品のおもしろいところは、ストーリーが徳川側と石田側の二本仕立てになっていること、その二つのストーリーがうまく絡まり、最後の戦場シーンまで臨場感あふれるタッチで導く。作中で最も魅力な人物は島左近。主人石田光成を大将の器ではない、戦がわかっていないと欠点を指摘しながらも、まるで父親のような包容力で主人を支え、それでいて、性格は軽妙、島左近視点の文章の部分は爽やかさがぐっと増す。福島正則や加藤清正など、脇役達も人間味があって魅力的で物語を盛り上げる。戦場型武将達の猪突猛進ぶりに思わず笑ってしまう。そして彼らをうまく操りながら、石田三成を戦へと引きずり出す徳川家康の狸おやじぶりがたまらない。
    長編小説なので、読み始めると頭はどっぷり戦国時代にワープしてしまうけれど、読み終わると「終わってしまった」という虚脱感が大きい。本作でも関ヶ原の終わりを一つの時代の終わりとして書いているが、歴史って多くの人の人生の集まりなんだなとつくづく思う。学校の教科書では、事件の名前と年号が羅列されているだけであったが、物語だとそれぞれの人物の思惑や行動が描かれいて、無味乾燥に見えていた年表が一気に血の通ったものに映る。自分が生きている時代にこの年表がつながっているのだなと実感できるのである。

  • 再読。

    武将達の右往左往が実に興味深い。
    儒教的な武士道が確立される前のこの時代の武将の考え方が清々しい。
    色んな武将の挿話が一々愉しい。
    ちらりっと前田慶次も登場。

    ささ、次巻へ。

  • あまりにも有名な大合戦について、諸大名の生き残りを賭けた、謀策、立ち回りが、生々しく描かれている。

    人間は利に従って動くとする家康と、秀吉に対する義を主張する三成の対比が鮮やかすぎる。人間関係とは、リーダーとは、人望とは、を考えさせられる、さすがの作品です。

  • それぞれの立場での、義。世紀の対決まであと少し笑
    しっかし、やはり家康すごいな~。三成はまだまだ小童なのかも・・・爆

  • 徳川さんの策のすごさ!!
    どこか人間臭さを持った豊臣家臣たちを手の上で転がすように自分の中に取り込んでいく策士の怖さ。
    次々と反三成派を篭絡しつつ、小山評定にて、秀頼命の諸将を一挙に徳川家の私兵へと転換させてしまうあたり、結局何事も「人対人」なんだな~と感心した。
    そして、秀吉子飼い大名の「加藤清正」にしても「福島正則」にしても、彼らの気持ちを徳川さんに傾けさせた北政所の力も大きかったと初めて知った。
    声を上げてはいないが、「愛人と愛人の子に、秀吉と二人で築き上げた豊臣家を渡してなるものか!」という女の底力を見た気がした。
    三成さんの「大儀」も豊臣のため。
    福島さんの「大儀」もこれまた豊臣のため。
    その豊臣家臣を駒のように使い虎視眈々と天下取りを狙う徳川さんの思惑...これも日本平和を目指すという「大儀」といえなくもない。
    いやはや、それぞれの角度から見れば「大儀」はそれこそ180度違うのだ。歴史っておもしろい。

  • 避けられない衝突に向けて,徳川,石田の両者の工作が激しくなるところから,小山評定まで.感想は下巻で.

  • やっと中 読了。図書館延滞してるから早くよまねばーーー!

  • 相変わらずの司馬遼太郎。

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