関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)

  • 2395人登録
  • 3.94評価
    • (310)
    • (318)
    • (338)
    • (15)
    • (0)
  • 139レビュー
著者 : 司馬遼太郎
  • 新潮社 (1974年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152134

関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 着々と関ヶ原に向かい進んでいく。
    中巻では合戦に参加する武将たちの
    内情や心の内が描かれており、
    結局、いつの時代も人に対する義よりも
    自分の家が大事なのだと実感させられる。

    東軍に付いた豊臣恩顧の武将たちは、
    とにかく三成憎しのように描かれているが
    そんな中でも山内一豊の見解が良かった。
    でも、西軍には付いてくれないんですけどね…

  • 2017/10/16
    真田が出てきてちょっと興奮!笑

  • いつになったら関ヶ原の合戦が起こるのかと何度も思ってしまうけど、ああ家康が有利なんだな、となんとなく感じてしまうのは、永遠と当時の状況を、心理と史実と、その後の長い歴史を混じえて作者が説明してくれるからなんだと理解。仮に西軍が負けたとしても、お家だけはととっさに考えて家康に使いを送ってしまう秀吉の元家臣たちの愚かさと人間らしさになんとも言えない気持ちになるね……次は下巻!

  • 京都・養源院(文禄3年(1594年)淀殿、創建。元和5年(1619年)焼失。元和7年(1621年)、淀殿妹の徳川秀忠の正室・崇源院(江)、再興)。先日、ここに残る血天井を拝観。本書で描かれた伏見城の戦いで鳥居元忠死闘いの跡である廊下の板の間を供養のために天井としたもの。生々しさが400年経っても残る。家康の強みは、鳥居氏のような家臣に恵まれたことだろうなと実感。将として円熟した家康だが、三成のような一途さを持つ男がいたことで救われる想いがした人々もいたのではないかと想像してみる。読者の自分もその一人。

  • ●「関ヶ原」(1966)
    ●「城塞」(1971)
    ●「覇王の家」(1973)

    というのが、司馬遼太郎さんの「家康三部作」という呼び方もあるようですね。

    司馬さんは全く家康に愛情を持っていないんですけど、その憎い家康が天下を取るまでを、ギリシャ悲劇的?とも言える哀切、悲壮、諦め、の感情と、冷徹な俯瞰的な目線で描いてますね。

    「関ヶ原」中巻。

    伏見、大阪にあって、事実上の天下人である家康。
    だが、一応形式上は幼児・秀頼の家来。
    このままうかうか歳月を経れば、自分は老いて秀頼が成人する。
    徳川の天下にはならない。

    さてどうするか。

    この辺が面白いのは、じゃあだからといって、秀頼を殺害すればいいというものでもないんですね。
    やろうとおもったら軍事的には出来るんですけど。

    そこに、戦国なりの?桃山時代なりの?モラルというか、秩序があるんですね。

    そもそも、秀吉が天下を取ったのも。
    信長が死んで、なんとなく織田家から、織田家の所領と権力を奪った訳です。
    これも、「織田の家来ですよ」というふりをしつつ。
    ライバルの柴田勝家と戦争し、勝ち、柴田勝家を滅ぼすことで、事実上の権力を握ったんですね。
    そして、なし崩しに、
    「自分が上座、織田家は下座に座る」
    という構図を作ってしまう。
    そして、織田家は一大名になって、自分が天下人になる。
    自分の子供に世襲する。

    それと同じことを、より徹底して、家康は実行したいんですね。

    だからまあ、実はモラル善悪で言うと、秀吉と同じことをしたにすぎません。
    それを司馬さんも判っています。

    ただ、「家康って、やり口は陰険だよなあ」という呟きなんですね。
    ある意味、この小説はその呟きに尽きるとも言えます。

    この中巻では、戦乱を起こしたい家康から始まって。
    わがもの顔に横暴を繰り返す家康に腹を立て、共同で戦乱を起こす、石田三成&直江兼続。
    そして、戦乱が始まる…。
    というところまでなんですね。

    中巻から、ぐっと色合いが増すのが、「群像劇具合」だと思いました。

    黒田官兵衛
    黒田長政
    真田昌幸(&幸村、信幸)
    島津義弘
    藤原惺窩
    福島正則
    宇喜田秀家
    直江兼続
    細川ガラシャ…

    などなど。
    言ってみれば連作短編小説の雰囲気すらあります。

    それらの人々が、まあ、それぞれにドラマチックな人生の曲がり角に立ったのが、秀吉死没から関ヶ原の時期でした、ということですね。

    その中で、やっぱりなんだかんだと、「好きなタイプのオトコ」というのがほのかに、いや、ハッキリ判るのが司馬遼太郎さんの可愛いところ…
    というか、だからエンターテイメントなんでしょうね。
    この「関ヶ原」の場合には、やっぱり島左近なんですね。
    家康の、そして三成の話なんですけど。
    出番の数はともかく、感情的には、島左近が主人公って感じなんですね。
    そういう意味では、物凄くめんどくさくひねくれた長編小説、という趣もあります。
    この、「関ヶ原」と「城塞」は、そういう不思議な二部作だ、と言えます。

  • ガラシャの章がとても印象に残りました。

    http://blog.livedoor.jp/maikolo/archives/51025157.html

  • 下巻に感想

  • 関が原(中巻)では、豊臣秀吉後の天下統一を目指す徳川家康とあくまでも秀吉なき後の天下平定を義とする石田三成の対立が細かく物語られていて面白かった。
    特に、東軍(徳川方)・西軍(石田三成方)へ全国の大名をどちらに味方につけるかの双方の謀議・策謀が実に面白い心理戦があったとは。
    いよいよ、最終巻が楽しみ!

  • ちょうど先週末に映画を見てきたので、げきちゅうの場面を思い出しながら、あとはこの場面は描かれてないのか~!と思いながら一気読み。

    それぞれの武将と、そのお家のエピソードが丁寧で面白い。各地の有力武将、島津家や黒田家、伊達家など、中央に位置しないからこその強さと、天下を取るには至らない地理的、言葉など文化的要因。毛利、小早川家に見られる、家督を継ぐものの器量で家の没落が左右されたり、謀臣として力をつけるものがいたり。
    大口町に生家のある堀尾家が出てきたのも、面白かった。

    この時代、情報は文を持たせた飛脚によってもたらされ、さもなければ流布された作り話によって歴史が動いてしまう、世間を動かす演技力とずる賢さを家康が持っていたのなら、三成はあまりに愚直すぎたのかもしれない。

全139件中 1 - 10件を表示

司馬遼太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
司馬 遼太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)のKindle版

関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)の単行本

ツイートする