- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101152134
感想・レビュー・書評
-
2020.9.2(水)¥280(-20%)+税。
2020.9.2(水)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どうも展開が冗長で、また古臭くて面白みを感じられず中ほどでで読むのを放棄した。
-
ひたすら関ヶ原前の政争が描かれている。見せ場はなんといっても「小山評定」。家康の恐るべき智謀はサラリーマンとしては学びたいところである。
-
司馬遼太郎がまとめた、関ケ原の戦いを最後にした、石田三成と徳川家康の戦略の立て方をまとめた本。
中では、上杉景勝が戦を決意したところから、石田三成が大阪で挙兵するまで。
石田三成の正義を重視し人の気持ちを省みないやりかたと徳川家康の老獪なやり方の対比の表現が心に残る。 -
小山評定までが中巻である。
読み進めるほどに、読むのがだんだんと遅くなってきた。
それは物語が退屈なのではなく、石田三成が魅力的に書かれているからである。
関ヶ原の戦いの結果は皆が知るところであり、石田三成の敗北となる。
読み進めるということは石田三成の敗北に近くなるということで、彼の敗北を見たくないけれど先が読みたい。そんな感じ。
しかし石田三成のような小大名が日本の歴史を決める大戦を主導したということは驚くべきことであるように思える。 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
中間は上杉征伐の開始から三成の挙兵、上杉征伐に同行した各大名の去来が描かれ、関ヶ原での決戦が開始前に決着したいたのだという事実を積み上がっていく様子がよく分かる。
結果を知っている我々からすれば、家康ははじめから勝利を確信していたように思うが、本書の家康は常に豊臣恩顧の大名たちが裏切る可能性を疑い、家康にとっても賭けの要素が大きかったように読めた。だから、あらゆる手を尽くしたということだろう。
一方で三成は西軍を主導しているものの、自らの勢力が小さいために味方を繋ぎ止めるために右往左往していることが関ヶ原での敗北へと自ら走り進んでいるようで物悲しかった。
また、地方の有力大名の行動も中々に面白かったな。 -
家康の策謀に対峙する兼続と三成の全国を巻き込んでの挟撃作戦。たった19万石の沢山城主が、西日本の有力大名を大坂に終結させる。いよいよ役者が揃い作戦開始。中だるみを覚悟していたが、リズムよく進む。下巻突入! -
いよいよ石田三成は、会津の上杉氏とともに挙兵する。光成も家康も共に大義名分は、豊家を脅かす奸賊を征伐するためとなっているが、諸大名はどちらにつくのが自分にとって有利なのかを機敏に察知し、多くが家康に付いていくこととなる。P427に、司馬遼太郎が書きたかった本小説の本質が書かれている。「世間は、欲望と自己保存の本能で動いている。」このテーマは、著者の他の著作の多くにおいて描かれているが、本小説程、この本質を描くのに適した題材は無いであろう。この日本人の持つ特質は、戦国期の昔から現在まで変わること無く引き継がれており、おそらく未来永劫変わることはないのであろう。伝統的な日本企業あたりでは、今日もまた同じような政治的駆け引きが行われているのであろう。
中巻では、細川ガラシャ、小早川秀秋、真田父子などの時代の主役達が登場しはじめ、物語に彩りを加えてくる。 -
いよいよ石田三成は、会津の上杉氏とともに挙兵する。光成も家康も共に大義名分は、豊家を脅かす奸賊を征伐するためとなっているが、諸大名はどちらにつくのが自分にとって有利なのかを機敏に察知し、多くが家康に付いていくこととなる。P427に、司馬遼太郎が書きたかった本小説の本質が書かれている。「世間は、欲望と自己保存の本能で動いている。」このテーマは、著者の他の著作の多くにおいて描かれているが、本小説程、この本質を描くのに適した題材は無いであろう。この日本人の持つ特質は、戦国期の昔から現在まで変わること無く引き継がれており、おそらく未来永劫変わることはないのであろう。伝統的な日本企業あたりでは、今日もまた同じような政治的駆け引きが行われているのであろう。
中巻では、細川ガラシャ、小早川秀秋、真田父子などの時代の主役達が登場しはじめ、物語に彩りを加えてくる。 -
三成がしょぼしょぼ。
最後にちょろっと真田幸村登場。