覇王の家 (新潮文庫 し 9-25)

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  • Amazon.co.jp ・本 (567ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152257

感想・レビュー・書評

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  • 信長や秀吉に比べ家康は人気がない、とよく聞きます。おそらく、あまりに神聖化され過ぎているからではないか、と思います。「覇王の家」を読めば家康の「泥臭い人間らしさ」を知ることができます。

  • 主に三方ヶ原の戦いから小牧・長久手の戦いまで。家康の心理、状況把握、立廻りの描写が、まるで政治ショーのようで素晴らしい。本能寺の変以後の主に秀吉との駆け引きが秀逸。

  • 国盗り物語→新史太閤記からの覇王の家。重複する事件を比べながら読むと面白い。以前にも読んだことがあったのだが、今回は戦国時代の大体の知識をもって読んだため、前回よりも格段に面白かった。
    徳川家康というと、陰湿であまり英雄というような印象を受けない人物という感がある。しかし、これを読むと、とんでもない苦労人で、家康に親近感を抱いた。
    話は幼少期~秀吉との和解まで。それに晩年の話が少し。さて、お次は関ヶ原を読むぞ!

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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