風神の門(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152349

感想・レビュー・書評

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  • 才蔵かっこいいなぁ。もてるなぁ。
    伊賀忍者と甲賀忍者の違い・・なんかすてきだよ、両方。

    早く下巻読みたい!!

  • ★評価は読了後に。多分忍者もの、つまりは初期作品であろうから初読でしょう。
    本当は大河つながりで『城塞』を読もうかと思ったのだが、揃えられずひとまずこちらをチョイス。
    自説披露の司馬遼節の萌芽が見て取れるが、本作は基本はストーリー展開と人物造形という所謂王道路線。それ故なのか、この作家独自という色はあまりない。厳しく言えば忘れ去られるな、という感じを否定しきれない。
    何せ忍びの悲哀というか、この作家、機微とは一番縁遠い所にいる気がするし。男女関係の描写なんて、正直苦笑ものですからなぁ。

  • 15/10/26読了

  • 下巻を読み終わってから書きます。

  • 初の司馬遼太郎作品。可もなく不可もなく。当時の生活や情勢など歴史の勉強にはなるが ストーリーとしてはまだあまりおもしろみがない。

  • 司馬遼太郎の忍者もの。いつも女性が絡んでしまうのだが、これから家康を討とうということで盛り上がってきた。

  • (上下巻両方合わせてのレポート)

    何にも属さない、孤高の忍び霧隠才蔵を描く

    読了日:2006.03.30
    分 類:長編
    ページ:418P、386P
    値 段:590円、552円
    発行日:1962年12月新潮社、1987年12月発行
    出版社:新潮文庫
    評 定:★★★+


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公 :霧隠 才蔵
    語り口 :3人称
    ジャンル:時代小説
    対 象 :一般向け
    雰囲気 :重め、暗め、恋と戦い
    結 末 :比較的ハッピーエンド
    解 説 :多田 道太郎
    ----------------------------

    ---【100字紹介】--------------------
    生来、属することを嫌う伊賀の忍・霧隠才蔵は、
    人違いから何者かに襲われたことで、
    徳川・豊臣の争いに巻き込まれていく。
    逆らいがたい歴史の流れの中で、
    自ら思うままに生きようとした才蔵を描く、
    巨匠の時代長編作
    ---------------------------------------


    司馬遼太郎の忍者ものです。書かれた年代的には同著者の「梟の城」の続編…とまでは言えませんが、勢いというか余波というか、そういうもので書かれているのでしょう。この作品は司馬遼太郎が専業作家になって最初の作品です。

    「梟の城」「風神の門」の執筆された頃は、忍者ものが流行っていたということです。でも、司馬遼太郎の目は本作を書き上げた後、その分野から「幕末もの」の方へ移り、それに少し遅れて流行りも収束したみたいですね。司馬遼太郎は先見の明があったのか、それとも司馬遼太郎が手を引いたから廃れていったのか?まあ、その辺りは謎です。


    中身の時代は関が原の戦い後。徳川家康が江戸幕府を開いたものの、豊臣家は未だに健在で、徳川対豊臣の争いが徐々に緊張感を高めていく頃。

    主人公の霧隠才蔵は、もちろん、真田十勇士の1人として有名なあの才蔵です。ちゃんと猿飛佐助も清海入道も、十勇士はみな出てきます。出てきますが、本作は忍者もの。十勇士の中で活躍しているのはやはり、同じく忍びの猿飛佐助くらいかも。本作の設定では佐助、甲賀の忍びの頭領のようです。あとは、真田幸村がよく出てくるくらいでしょうか。


    沢山の女性キャラが登場し、才蔵の周りに集まっては通り過ぎていきます。ひょんなことから巻き込まれ、いつの間にか真田幸村のために徳川と戦う才蔵は、まるで水面にたゆたう笹舟が、波にゆらめき、風に流されていくようで、自分の判断だけで生きてきたはずなのに、振り返れば運命に翻弄されているという人としての悲哀が描かれている作品です。燃え上がる大阪城落城によって、劇的なラストを迎えたとき、才蔵の中に残ったものこそが、それから300年弱繁栄した江戸時代を象徴するものだったのかもしれません。

    情熱的に戦乱と混乱の戦いの日々を生き、そして燃え尽きた物語。沢山のはらはらと、どきどきが詰まっているのですが、ラストシーンの才蔵の笑顔からは安らぎのようなものを貰った気がしました。



    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★+
    展開・結末 :★★
    キャラクタ :★★★+
    独 自 性 :★★★+
    読 後 感 :★★★
    ---------------------------------


    菜の花の一押しキャラ…青子
    行く末が案じられるキャラです。


    「死に急ぎをなされますな」
    「いそぐものか。そちも生きられるだけ生きるがよいぞ」
    (霧隠 才蔵、後藤 又兵衛)

  • し−9−34

  • やっぱり忍者は伊賀だね、っていう感じの本

  • 2008 8/1読了

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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