アメリカ素描 (新潮文庫)

  • 494人登録
  • 3.74評価
    • (39)
    • (65)
    • (72)
    • (6)
    • (1)
  • 57レビュー
著者 : 司馬遼太郎
  • 新潮社 (1989年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152363

アメリカ素描 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • さすがは司馬遼太郎だ。今まで、司馬遼太郎のエッセイは読んだことがなかったが、歴史に深い造詣がある筆者だけに、アメリカを見る視点が鋭い。
    まず、「ザ・ステイツ(the States)」ですっかり感心してしまった。考えたこともなかった。しかし、この一言でもってして、ローマ帝国とアメリカとは、同じ法による国家とはいえ、似て非なるもの、と思った。
    司馬遼太郎の深い洞察力の下に書かれた、様々な国を見つめたエッセイをもっと読みたくなった。話の中にも様々な本が引用されているが、興味深い。
    しかし、何気に文章が短くて、歯切れ良く、躍動感を感じる。司馬遼太郎の人柄をなんとなく感じられて、それも面白い。

  • 「もしこの地球上にアメリカという人工国家がなければ、私たち他の一角にすむ者も息ぐるしいのではないのでしょうか」。
    本の冒頭で、アメリカについて司馬と会話した在日韓国人のセリフである。
    アメリカに対する世界中の人々のまなざしを表しているようで鋭い、と思った。


    司馬遼太郎の熱心なファンではないが、この本は一気に読めた。20年前に書かれた本とは思えないほど新鮮でアメリカの本質を突いている。


    普遍性があり合理的で機能的なものである「文明」と不合理で特定の集団においてのみ通用する特殊なものである「文化」。二つの視点を軸に、アメリカという人工国家を観察した旅の記録。紀行記しても充分楽しめるが、アメリカ論としても勉強になる。

    アメリカという国を知る上で最適な書である。

  • 司馬遼太郎が語るアメリカ論。

    司馬遼太郎はかつて「アジアの人々とはなんとなく感覚を共有できる気がするし親近感がわくが、欧米やアフリカ、中東の人とはそういう感覚とは違う気がする」というようなことを言っていた。

    その言葉の通り、司馬遼太郎は日本やアジアの歴史は克明に描写したが、欧米に関する描写はあくまで日本やアジアについての記載のおまけに過ぎない感がある。そういう意味で、司馬遼太郎のアメリカ論は貴重である。

    読んでみると、司馬遼太郎の他のエッセイと同じく、とても面白い。

  • 文明と文化について。その生の景色。
    今の時代にも通じるもの、変わったもの。

    ・アメリカの同化力
    ・無償と自由がないまぜになったものがアメリカの本質

  • アメリカを人工国家とし、文化と文明の違いを独自の視点からアメリカの全体像に迫る。現代の国際政治を読み解くヒントになると思う。秀逸の一作。

  • 2013.9.30 読了

  • 15/7/18読了

  • 昭和60年に読売新聞に連載された米国素描。日米貿易摩擦が大きくなって来た頃、著者がカリフォルニアと東部(ニューヨーク、フィラデルフィア、ボストンなど)を2回に分け、のべ40日にわたり取材旅行して著した紀行文。著書が今の米国や日米関係を見たらどのような文章を書くだろうか。

  • 文化と文明。

    拘束と自由・責任。

    そして、豊かさと活力。

  • 西海岸と東海岸計40日の紀行文。歴史の浅い「人工国家」の強さを、著者は「文化」と「文明」の2つの言葉で説明する。文化は地域的なもの。文明は全地球的に通用する普遍性を持つもの。経済にしろ何にしろアメリカ的なものが世界に広がるのは、それが文明だから。面白かった。

全57件中 1 - 10件を表示

司馬遼太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
司馬 遼太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

アメリカ素描 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

アメリカ素描 (新潮文庫)の単行本

ツイートする