司馬遼太郎が考えたこと〈2〉エッセイ1961.10~1964.10 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152448

作品紹介・あらすじ

日本は高度経済成長時代を迎え、東京オリンピック開催に向けて国中が沸き立っていた。新聞社を辞め、職業作家として独立した司馬遼太郎は、『新選組血風録』『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『国盗り物語』など、旺盛な創作活動を開始する。第2巻は、これら初期傑作の執筆余話のほか、「若い者は悪いか」「戦車と文明」等の時代と文明に関する論評、後年では稀となった身辺雑記など119篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 竜馬がゆくを書く動機など、司馬さんが書いてきたそれぞれの小説への思いなどが解ってとても参考になりました。

  • 新選組記述があるため購入。
    ※2017.5.6売却@Book Off

  • 文学のはたらきのなかで、もっとも大きな光栄の一つは、人間の典型をつくるということ、日本の作家のなかでそれをつくり得たのは、谷崎潤一郎「痴人の愛」のナオミと吉川英治「宮本武蔵」の武蔵像、この二例のみらしい(P214参照) いまでは普通に、どこにでもいそうなナオミ的女性は、当時としては驚愕するほどセンセーショナルだったんだろうと思われる。小説のナオミが新しい典型となったと理解する。

  • 17/9/21読了

  • いろんな作品のあとがきだとかちょっとしたエッセイだとかをまとめたもの。テンポよく読める。講演会のほうが優れてはいますね。

  • 昭和36年から昭和39年ころの随筆集。
    司馬さんがどのようなことに興味を持ち、どのように考えていたのかが少しだけ垣間見れる。
    「歴史」、「小説」というものについてはどのように考えていたのだろうと常々気になっていたので大変楽しく読むことができた。

  •  このシリーズを順番はバラバラで11巻まで読んでいます。その中でこの巻が、今までのところ一番おもしろかったです。
     奥さんとのなれ初めの話は、他では読んだことがなく、ほほ笑ましく感じました。
     また自宅兼仕事がにしていた、西長堀のマンモスアパートに関する記載も多くありました。大阪市立中央図書館に通っている私には、何だか分からないですが、ちょっとうれしいです。
     巻末の作品譜を見ると、週刊誌の写真への文章が多いようです。奥さんとのツーショット、仕事場、司馬さんのトラック運転手姿、の写真を見てみたいです。いつか暇があったら、大宅壮一文庫まで閲覧に行きたいです。

     

  • 司馬遼太郎さん大好きです。いつか記念館行きたいな。

  • 司馬遼太郎が『竜馬がゆく』や『燃えよ剣』などを執筆していた頃のエッセイ集。僕が生まれる20年ちょい前。
    神戸に関するエッセイが多く、4年間神戸に住んでた身として大変興味深い。 「神戸は大阪の山手である」という言葉が印象に残った。

  • 08.12.16

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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