勝海舟〈第2巻〉咸臨丸渡米 (新潮文庫)

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著者 : 子母沢寛
  • 新潮社 (1968年12月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (678ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101153063

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勝海舟〈第2巻〉咸臨丸渡米 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 開国か攘夷か。黒船の威嚇を背景に条約締結を迫る列国を前に、国論は真二つに分断された。
    折しもオランダから到着した新造艦咸臨丸。この日本初の遣米使節艦艦長として、勝は安政7年、福沢諭吉、中浜万次郎らを率い渡洋の壮途につく。
    しかし、数知れぬ困難を乗り越え、異国の風土を目のあたりにして帰国した時、大老井伊直弼は暗殺され、物情は騒然、幕府の権威は地に堕ちていた。
    (本著裏表紙あらすじより)

    2巻の前半は咸臨丸での渡米の様子を描き、後半は帰国後から長州が攘夷決行の辺りまでを描いています。
    よくよく考えてみたら勝海舟は幕末以降も新政府に仕えたり、徳川慶喜の復権に尽力したりしているので、思っていたよりも駆け足な描き方になっているのかもしれません。
    幕末中心の物語ばかりを読んできた私にとっては、ですけど(^^ゞ

    それにしても、2巻になっても「江戸っ子言葉」には慣れません(笑)
    聞く分には問題ないと思うんですが、文字にされると・・・読みづらいことこの上ない(^_^;)

    正直、読むのが苦痛ですが、何とか最後まで読み切りたいです(^^ゞ

  • 2014/09/05完讀

    距離第一卷已經有好久的時間,出場人物都不太記得了…這一卷可以看到日本海軍的雛形,麟太郎在長崎伝習所五年,終於有了搭上咸臨丸前往美國的機會,是第一次日本水手遠渡重洋的壯舉,非常熱血阿!!!不過暈船的部分寫的實在太恐怖了@@在美國也有非常有趣的經驗(特別是對女性的看法),夏威夷的感想真是一針見血。
    回來之後,原本排斥西洋的井伊大老被暗殺,一時好像又對洋學開始尊重,政策一轉再轉朝令暮改之間,還是慢慢地前進著。勝漸漸晉升,也提出了急務就是海軍(最重要是人才的培養)和三國聯合的見解,放眼的是百年之後的勝利。大久保忠寬竟然當時就已經提出大政奉還的概念。勝收了以龍馬為首的新學生,但最讓我動容的就是和以蔵的一段師生之情(讀了這麼多本書提到岡田,但沒有一本寫得比這本好)。在幕閣朝議紛擾之際,將軍終於破例搭上船。木村和小笠原図書頭等等,還是有幕府的俊才登場(岩瀬忠震那一段讀起來很令人難過)。之前第一卷印象中並未感到麟太郎的魅力,這卷漸漸上軌道了。印象很深刻是お夢嫁出去的時候的描寫。另外おたみ不但不怪罪お久的事,甚至還認為自己的丈夫受到照顧,一句一句實在沁入心中。麟太郎安排幫助學生仇討ち的段落也非常有趣(有點超現實成分)。

    幕末的作品常常會越寫越難控制內容(作家應該都會很想寫一些名場面,因此容易跑野馬),但是這部作品實在非常地謹守標題,一直都是繞著勝在寫,砍掉多餘的東西(就算如此也是很長的作品!),沒有背景知識絕對看不懂,這點來看,這本書就不是一個很可以擴及大眾的內容,但是儘管勝海舟相當特異身為幕臣也會批評幕府,但是他寫的完完全全就是幕臣的生命,幕臣的家,江戸っ子的生活的原味。一本小說裡,叫將軍是ウエサマ很正常,但是叫ダンナ就有無比的親切感,作者的用詞遣字的江戸味、幕臣味道實在很濃郁,應該很難有其他小說家,特別是現代的小說家可以寫到這種程度了。
    作品不像池波用盡心血構想戲劇性場景,讓人讀起來很緊張,相較之下是淡淡的平鋪直敘,但卻是像飲著一曇醇酒,很厚實,很有「生命」本身的感覺。真的是傑作。

  • <1巻〜6巻までまとめてのレビュー>
    やはり子母沢寛は面白い!!

    子母沢の小説は全部鵜のみにしてはいけないとは言われているけれども、それでも子母沢が祖父から聞いたという、この時代の雰囲気、江戸っ子気質、ユーモアなどが巧みに表現され、確かにそういう時代があったのだという実感が得られる。江戸時代という時代そのものが伝わってくる、これが子母沢小説の醍醐味である。

    勝麟太郎の性格や考え方が分かり、そしてその勝を慕う人達とのやりとりを読むうちに、まるでその仲間に入ったかのような、どんどん登場人物達と親しくなっていくような感覚に陥り、読み進めていけばいくほど楽しくなる。
    杉さんもは本当に家族のような気になってしまった。
    全くもって、読んでいるのが楽しい本でした。

  • 2巻目。680ページくらい。

    勝海舟が本格的に軍艦を指揮し始める時期。
    長崎で5年学び、咸臨丸で日本で初めての日本人による渡米。
    勝海舟が船酔いに弱いのが、面白いですが、本当にすごい。
    一から学び、短期間で渡米を果たす。また世界の情勢を見、ハワイに立ち寄り、欧州列強の国々に食いものにされる様を見る。
    日本国という視点に立ち、幕府内部から理想に向かって変革を成し遂げようとする。
    その様がユーモアと人情厚い勝海舟の人間性に焦点をあてつつ描かれていて、面白いです。

  • 子母沢寛著「勝海舟」第二巻読了。勝は日本初の遣米使節艦長として咸臨丸で米国へ渡航する。福澤諭吉も登場。
    勝がこの時アメリカで観たものは、近代化された先進国としてのアメリカと、既に黒人等の奴隷を使っていた弱肉強食国としてのアメリカ。
    日本が欧米列強の植民地となり民族的に支配されることの怖れが、世を変える強い志の発火点になったように思える。
    (負の部分にも目を向けていた)

    坂本竜馬や岡田以蔵も登場し、まさに”日本”海軍を何としても立ち上げるべく奔走する海軍開祖たる姿がいきいきと描かれている。

    以下引用~
    ・伝習生の一番いけないことは著しく不規律だということです。陸上のものよりは海上のものはいっそう規律を厳しくしなくてはならないものなのです。
    ・「人間は、地獄の一丁目を通るたんびに少しずつ偉くなるもんだ。修業のための修業だけじゃ、多寡の知れたもんだよ、」
    ・「わたしは、かねて書物だけで知っていたアメリカへ来て実地をみて、さてしみじみ感じたが、日本人という人間は誠に怖い人間ですよ、偉い人間ですよ、五十年とは云わない、三十年の後をご覧、今の毛唐人たちが、眼を見張って、日本国を見るようになるから」
    ・幕府の金は使わねえが主な支出や給与は凡そは木村さんご自分の金だ。木村さんは幕府もない、自分もない、ただ日本国があり、日本海軍だけがあったのだ。
    ・先ず天下一致を前提としてすべての海防論が成り立ちます。その天下一致が出来なければ、百千の海防論も空論に過ぎません。

    以上

  • 第二巻では、長崎海軍伝習所での日々、咸臨丸での渡米、大坂や京での政治活動などが描かれている。
    「海軍こそが国家の礎」と信じて疑わない勝は、旧態依然とした幕府に見切りをつけ、「日本国」をどうするかという広い視野で物事を考えるようになる。読み進めていくと、勝が見ているのは「今」ではなく、「百年後」だという事が分かる。現代の有権者も政治家もこの姿勢を見習うべきだと思う。
    「人斬り以蔵」と呼ばれた岡田以蔵に対する優しさには涙が出そうになった。以蔵も、勝のアドバイスに従っていれば違った道を歩むことができたかもしれないのに。

  • 咸臨丸で米国に渡った苦労が主な内容。10.7.3

  •  20年以上前に読んだ。勝父子のべらんめえ調が小気味よかった。まさかその後、東京の下町に住むとは思わなかった。私が過ごした亀戸(江東区)は、勝海舟が生まれた本所(墨田区)に近いところだった。子母澤寛は北海道の厚田村出身にもかかわらず、よくもここまで江戸の雰囲気を表せたものだと感嘆した覚えがある。

     <a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090202/p2" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090202/p2</a>

  • 開国か攘夷か。黒船の威嚇を背景に条約締結を迫る列国を前に、国論は真二つに分断された。折しもオランダから到着した新造艦咸臨丸。この日本初の遣米使節艦艦長として、勝は安政7年、福沢諭吉、中浜万次郎らを率い渡洋の壮途につく。しかし、数知れぬ困難を乗り越え、異国の風土を目のあたりにして帰国した時、大老井伊直弼は暗殺され、物情は騒然、幕府の権威は地に堕ちていた。

    1996年6月17日初読

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