勝海舟 (第4巻) (新潮文庫)

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著者 : 子母沢寛
  • 新潮社 (1968年12月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (629ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101153087

勝海舟 (第4巻) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 第4巻読了。大政奉還から討幕へ。次巻はいよいよ江戸無血開城に向けての西郷との大一番。
    歴史の表舞台は京ながら、本小説の舞台は勝のいる江戸が中心となっており新徴組の動きや益岡等の薩摩の暗躍等、興味深い。
    時に勝の命を狙いに元氷川を訪れる刺客に対しての勝の応対も面白く且つその際の言葉に名言も多い。
    また、勝の家族思いの一面もこの小説でなくてはならない部分。

    以下引用~
    ・「人間は、なんでも揺るがぬという事が大切だ。え、朝明けの富士を見て、びくともしねようになれあ、人間その時はじめて一人前だ」
    ・「日本国というのは、どなた様のものか知ってるかえ、幕府のもんじゃあねえよ、まして薩摩のものでも、庄内のもんでもねえよ・・・みんな日本国というものを忘れているわさ」
    ・「薩摩にゃあ、小松、西郷、大久保、中にも西郷吉之助という、幕府役人なんぞにゃあ、鉄の草鞋で探してもいねえ偉い奴がいる。まあ、したい事を黙ってさせて置け、あ奴あ何をやったって、ちゃんと目安をつけているよ」
    ・「日本国の伝習生は、これから、短い間に、命がけで勉強をするんだ。え、いいか、それもおのが為にやるんではねえ。出世をしてえとやるんでもねえ、いいか日本国将来の為にする勉強だ。そんなのろまな遣り方でどうするんだ」
    ・「幕府だって、薩摩だって、同じ日本国の人間だろう、それが喧嘩するに毛唐人の手を借りる、馬鹿馬鹿しいにも程がある。兄弟喧嘩あな、たとえどんなにやって見たところで何時かはけろりとしてしまうもんだ、それへ他人が入っていろいろやるから却って事が面倒になる。面倒になるのはともかく、恥ずかしくあねえか、恥ずかしくあ」

  • 子母沢寛 「勝海舟 」4&5/6 大政奉還→江戸城開城

    勝海舟と西郷隆盛が目指す日本国が近づいている

  • 幕府と雄藩の対立はいよいよ深まり、もはや公武合体の機運は失われた。折しも土佐藩より、大政奉還の建白がなされる。
    世情は混乱をきわめ、巷には「ええじゃないか」が流行、幕府に世の流れをおしとどめる力はなかった。
    十五代将軍徳川慶喜は勝を召し、涙とともに胸中を吐露する。
    「安房、この上頼れるは、その方只一人なるぞ」
    再び檜舞台に立つ勝、その大任は大政奉還であった。
    (本著裏表紙あらすじより)

    書いていて「?」となりました。
    裏表紙の言葉。
    勝の仕事が大政奉還?
    これはおかしいと思うんですけど・・・どうなんでしょう。
    だって大政奉還が為された時、勝は江戸にいたはずだし、そもそも本文をどう読んでも大政奉還を任じてはいないんです。
    歴史も知らず、本文も読まずに裏表紙のあらすじを書いたのかな??
    ま、いいけど(笑)


    本巻で竜馬暗殺があります。
    そして鳥羽伏見の戦いが勃発し、慶喜が江戸に船で逃げ帰って来ます。
    さらに勝が陸軍総裁の職に就く所までが描かれています。

    竜馬暗殺を描かれた後辺りから読むスピードが上がりました。
    ドラマや映画、他の小説などで歴史の展開は知っていましたが、それを遠く離れた江戸にいる勝の目を通してみる、という少々変わったシチュエーションを描いているので面白くなってきたのだと思います。
    相変わらず文字に置き換えられた江戸言葉には難渋していますけど(^^ゞ

    残り2巻。
    もう一気に読破したいところです。

  • 2014/09/17完讀

    勝從征長的談判而歸,卻馬上被幕府棄若敝屣。勝原本感到心灰意冷,但是好友松本良順(但在勝表示恭順之後決裂了)偷偷帶了海律全書給他讀,讓他又燃起了存亡危急之際男子漢更應該挺身而出,捨我其誰的鬥志。

    勝回到江戸被冷凍,負責江戸的海軍伝習所事務。京都時勢千變萬化,大政奉還,勝卻一直被冰在江戸,置身事外。這一卷可以看到更多他的人際關係,他其實是非常子煩悩的父親,在這一卷有送小鹿去美國唸書(因為勝被排擠,導致兒子無法官費去留英),但是次男四郎卻病逝。許多的門生子弟往來他家(益満休之助還會來下廚…)。杉還要負責去籌小鹿出國的錢(很像管家的角色),勝反倒沒有親自碰這件事,這種師徒關係、內外不分的師徒感情實在是很特別的一種文化和情誼。

    大政奉還之後,勝主張不要輕啟戰端,中了他人與毛唐人之意。新徵組在街頭橫行,終於還是擦槍走火,在主戰派的強力推動之下,幕府決定燒討三田薩摩屋敷,開始正面衝突。

    鳥羽伏見之戰幕府殘敗,慶喜搭乘開陽艦逃回江戸之後,勝臨時被委辦大任,慶喜把自己的一切都交給他,決定一味恭順。主戰派小栗被免職,勝成為陸軍總裁,必須負責和官軍談判。

    這幾卷中一直令我印象很深刻的,尤其是這一卷,幕府役人的因循、迂腐、無恥與沒擔當,國之將亡仍只會扯國家後腿,他們的行為實在令人閉口無言,有求的時候搖尾乞憐,不求的時候棄若敝屣(甚至敬而遠之!),那現實又小鼻子小眼睛的嘴臉,實在覺得,要不是勝心中一直想著日本國,早就放棄這些人了。另外,勝承擔起慶喜的恭順談判責任後,每天都有人來他家要殺他,之前也有很多,女中お糸的應對非常地習慣這些人,實在令人啼笑皆非。順著他們,甚至讓他們登堂入室吃飯,在院子練(技術很差的)型。但是每一個刺客最終都自慚形穢,多半都嚷嚷說要讓薩長走狗領便當,結果都落荒而逃,印象最深的是新徵組的片山。讓刺客一眼見到便深知自己器量深深被傑物所壓倒,是什麼樣的感覺呢?擁有這種氣場的人我也好想親眼拜見。不過這樣看起來,想殺他的人不計其數,勝居然可以活過這些刀山劍山,光這點來看也覺得他實在遠非常人。最後,許多他很人性的一面(心情不好也會遷怒、急急忙忙要看大阪的お仲…)等等,還有他遺傳自小吉的個性,還鬧彆扭(他被幕府冰之後鬧鬧彆扭的樣子實在很有趣),好像又看到小吉的影子,身為熱愛小吉的讀者,感到很高興。

  • <1巻〜6巻までまとめてのレビュー>
    やはり子母沢寛は面白い!!

    子母沢の小説は全部鵜のみにしてはいけないとは言われているけれども、それでも子母沢が祖父から聞いたという、この時代の雰囲気、江戸っ子気質、ユーモアなどが巧みに表現され、確かにそういう時代があったのだという実感が得られる。江戸時代という時代そのものが伝わってくる、これが子母沢小説の醍醐味である。

    勝麟太郎の性格や考え方が分かり、そしてその勝を慕う人達とのやりとりを読むうちに、まるでその仲間に入ったかのような、どんどん登場人物達と親しくなっていくような感覚に陥り、読み進めていけばいくほど楽しくなる。
    杉さんもは本当に家族のような気になってしまった。
    全くもって、読んでいるのが楽しい本でした。

  • 幕府と薩摩、長州の対立は深まり、15代将軍慶喜の大政奉還、その後少しまでです。
    この巻は時代の流れ、幕府からすれば非常に暗い約300年に及ぶ幕府終焉への流れ。大政奉還後、徳川は天皇の一配下という立場になるも、結果的には失敗した行動ののち明治維新への流れをつくる。勝海舟が表舞台にでる前触れのような巻です。

  • 大政奉還の舞台で苦悩、活躍する人物たちの掛け合いが生き生きと語られる。が、一気に読まないと、いつの場面か時間の流れが掴みにくい瞬間ができる。少し冗長に感じる。10.8.17

  • 公武合体の失敗、土佐藩からの大政奉還の建白書、15代将軍慶喜の決断。

  •  20年以上前に読んだ。勝父子のべらんめえ調が小気味よかった。まさかその後、東京の下町に住むとは思わなかった。私が過ごした亀戸(江東区)は、勝海舟が生まれた本所(墨田区)に近いところだった。子母澤寛は北海道の厚田村出身にもかかわらず、よくもここまで江戸の雰囲気を表せたものだと感嘆した覚えがある。

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