幕府と雄藩の対立はいよいよ深まり、もはや公武合体の機運は失われた。折しも土佐藩より、大政奉還の建白がなされる。
世情は混乱をきわめ、巷には「ええじゃないか」が流行、幕府に世の流れをおしとどめる力はなかった。
十五代将軍徳川慶喜は勝を召し、涙とともに胸中を吐露する。
「安房、この上頼れるは、その方只一人なるぞ」
再び檜舞台に立つ勝、その大任は大政奉還であった。
(当書裏表紙あらすじより)
書いていて「?」となりました。
裏表紙の言葉。
勝の仕事が大政奉還?
これはおかしいと思うんですけど・・・どうなんでしょう。
だって大政奉還が為された時、勝は江戸にいたはずだし、そもそも本文をどう読んでも大政奉還を任じてはいないんです。
歴史も知らず、本文も読まずに裏表紙のあらすじを書いたのかな??
ま、いいけど(笑)
本巻で竜馬暗殺があります。
そして鳥羽伏見の戦いが勃発し、慶喜が江戸に船で逃げ帰って来ます。
さらに勝が陸軍総裁の職に就く所までが描かれています。
竜馬暗殺を描かれた後辺りから読むスピードが上がりました。
ドラマや映画、他の小説などで歴史の展開は知っていましたが、それを遠く離れた江戸にいる勝の目を通してみる、という少々変わったシチュエーションを描いているので面白くなってきたのだと思います。
相変わらず文字に置き換えられた江戸言葉には難渋していますけど(^^ゞ
残り2巻。
もう一気に読破したいところです。