お江戸吉原ものしり帖 (新潮文庫 き 27-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101153322

感想・レビュー・書評

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  • ラストに落語家の立川志らくさんが
    この本は落語のバイブルだ!とたくさん書かれていたけど
    いや、まさにそうだと思う。
    個人的に好きな落語、「明烏」然り。
    傾城とか遊女とか花魁とかまぁ世の中いろんな呼び方があるけども
    一言で言えばそりゃ売春ですけども。
    違うんだよ、粋なんだよ!(と叫びたい
    髪型から歩き方から帯から下着から食事からキセルも布団も
    何から何まで細かくきっちり書いてある。
    玄人ってこうゆうことだ。
    もちろんみんながみんな、ハイ幸せでしたとか
    テレビドラマで出てくる吉原とは遥かにまた違う視点で見れたというか。
    今の現代女には到底真似できない。

  • 図書館から借りました。

     蘊蓄本。資料本。吉原風俗のことがわかりやすく、当時の川柳などを混ぜて紹介されている。

     いい本です。
     読みやすいです。わかりやすい。 読んでて続きが気になる本って、こういうものではとても珍しいのでは?
     
     吉原の成り立ち。地形。取り巻く人々。遊び方。遊女たちの呼び名の移り変わりや、名花魁のエピソード。『粋』とは何か。

     吉原のシステムって……、かなり凄いというか。独特です。
     びっくりです。よくお話で遊女同士で「馴染みをとった」「とられた」でぎゃあぎゃあ言うシーンがありますけれど……かなりのご法度なのですね。お客さんは馴染み以外の遊女に手を出すと……とっても恐い目にあうようです。若い衆に捕まって、元なじみの遊女のもとまで連行され、こき下ろされて、挙句にたくさんの手切れ金をとられる。
     まあだから、遊女と寝るまでに三回かけるのでしょうけれど。
    「初回(ろくに口も聞いてくれなくて、お酒とか食べ物をあげても食べてくれない)」「裏(ちょっぴり打ち解けてくれる)」「馴染み(やっとお部屋でねんごろに。煙草とか吸わせてもらったりできる)」。
     
     二十七歳で遊女定年というのも、初耳。
     ためになりました。 ……堕胎の話がちょっと気持ち悪いけれど。。

  • 同じ売春でも今とは全く別のもの。お江戸吉原、花の街。

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