てるてる坊主の照子さん 中巻 (新潮文庫 な 47-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154220

感想・レビュー・書評

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  • テレビ喫茶業は軌道に乗り、器量のいい娘たちに囲まれ暮らす照子と春男。上の2人の娘たちはフィギュアスケートに、芸能活動にと素晴らしい才能を開花させていく。
    そんな中、春男の浮気が発覚。。

    照子に尋問されて春男の浮気をバラしてしまう、春男の友達3人組の言動が可笑しくて可笑しくて。浮気という一大事が書かれているのについ笑ってしまう。

  • スケートの上達がめざましい春子は、トップクラスのスケートコーチである稲田悦子に師事し来る日も来る日も厳しいレッスンに明け暮れるが、財力の差かどうしても三位どまり。それどころか急性肝炎で倒れてしまい、四ヶ月も練習を休まなければならなくなった。一方夏子は参考出場で優勝が認められなかった所為でスケートへの熱意を失くしてしまうが、それがきっかけとなり芸能界へスカウトされ、スターへの道を歩み始める。そんな中、照子が激痛に倒れ、更に春男に、匂いたつ色気のある未亡人との浮気が発覚し…!? 大阪池田の栄町商店街の小さなパン屋、肝っ玉母さん照子とあかんたれ主人の春男と輝く姉・のんびりな妹の四姉妹の姿を描くユーモア家族小説・波乱の中巻!

    相変わらずの遅い読書です。チンタラ読んでおりましたがてるてる家族の余韻はまだ続いております。ドラマで言うと第10週くらいまでの内容かな? という感じですが、中巻でやっと稲田先生が登場したり、意外と遅い展開なんだなと思ったり。あとドラマと違って春男の浮気が妙に生々しい感じでしたw 温泉行ったとかちょっとどーゆーことだ! 春子の方はドラマよりも厳しいレッスン内容にきっと史実の石田治子選手もこんなだったんだろうなと思うと厳しさにくらくらしました。大阪と東京、7時間もかかってたのか昔は… あと照子の病気の描写も痛々しくてキツかったです>< 何気に照子命の危機だったんだなあ… それにしても秋子と冬子は全く出てこないなあ。それだけでもドラマとは全く違う。下巻では春子のオリンピック、夏子の紅白まで一気に描かれるんだろうか。楽しみです。

  • 岩田家の苦難の巻。
    春男のまさかの浮気は衝撃的。
    さすがの照子さんもダウンです。
    それでもどこか明るい映像が浮かぶのは時代と大阪という土地柄のせいでしょうか。
    楽しく読めました。

  • なんと、照子さんにぞっこん(ふるっ)だと思ってた春男さんが浮気!
    ちょっと衝撃的だったけど、でも、よく考えたら浮気されたも仕方ない部分もあるかも。
    大きな夢を見がちで、負けず嫌いな照子さんは愛らしいけど、その分ちょっと周りの人は振り回されるのかも。
    でも、こんなにズバリと浮気を問い詰められる照子さんは素敵だ。
    四人姉妹がどうなっていくの下巻も楽しみ

  • 上巻に引き続き、面白いし、読みやすいし、あっという間に読み終わった!

    中巻を読んでいて思ったのは、岩田家の人ってよく病気にかかるなぁということ。笑
    夏子はまだ小さい頃なのであれですが、春子に続いて母親の照子まで・・・。
    それだけ毎日忙しくしていたということなのかもしれませんが。

    そして、この巻で発覚した春男の浮気!これにはびっくりした。
    とても良さそうな人(というか実際読んでいてとても良い人)なのに、浮気って!
    でもバレたときにすぐ謝って、言われた通り誓約書まで書いてしまうのがやっぱり春男ですね。
    だから逆になんで浮気したのかがイマイチ分からなかったけど。

    もう一つ感じたのは、冬子視点で描かれる、母親にかまってもらえないさみしさみたいなもの。
    やっぱり子どもが4人もいると、どうしてもそういうことがあるんだなぁと思った。

    2010.1

  • 大阪らしい町内の人間関係。なにかと笑いに持っていく。照子さんもすっかり典型的な大阪のおばちゃんに。2021.1.27

  • この中巻では、やっと楽になって子供の一人がやっていた「アイススケート」で子が病気になり、長期離脱になったり夫が不倫したりと波乱な巻となっています。

  • 池田、佐世保などを舞台とした作品です。

  • (感想は上巻のレビューにまとめて書いています)

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著者プロフィール

1938年旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『天皇と日本国憲法』『がんに生きる』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』等。

「2020年 『作詩の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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