赤い月〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : なかにし礼
  • 新潮社 (2003年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154268

赤い月〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • <上> 2004.4.26 〜 5.1 読了
    <下> 2004.5.1 〜 9 読了

  • 戦前戦後と、女性として、人間として生きた主人公の物語。奔放な愛に生きるところが魅力的であったが、男性からはあまりおもしろくなかったらしい。たしかに・・・男性視点からは、女性優位でだったからかな。

  • 時は昭和20年。日本の戦況は刻々と悪化していた。本国が苦戦を強いられていても夢の楽園ここ満州は大丈夫だと信じていた日本人たち。ところが日ソ同盟をソ連が破棄したことから満州北部を制圧していた関東軍は一気に撤退を始めていた。一般市民は逃げ惑うばかり。小樽から夢を抱き夫と子どもを連れて満州で酒造業を営んでいた森田勇太郎と妻波子、その子ども達も築いたすべてを投げ打って逃げ出すこととなる。出張中だった勇太郎のためにも子ども達と生き抜かねばと卑劣な手を使っても生き延びようとする波子。その先々には恋する男がいた。波子が生き抜こうとしたのは子どもの為だったのか、それとも愛する男達のためだったのか?

  • 繁栄を夢見て小樽から満州の牡丹江へ渡った波子と夫の勇太郎。一から興した森田酒造は瞬く間に栄華を極めた。ところが勇太郎の出張中に突如終戦を迎え、ソ連軍の侵入と満人の暴動から二人の子どもを守るため、着の身着のままの逃避行が始まった…。
    波子の生へのすさまじい執念と女としての性が非常時の極限状態の中で恐ろしいほどきらめいている。時に波子に向けられる、多感な年頃の長女美咲の侮蔑のまなざしや非難の言葉に対しても、決して顔を背けずに自分の信念を伝えようとする姿が印象的だ。
    満州国とその崩壊、難民、捕虜、の引き揚げ…小説ながらもそしてこれがすべての真実ではないだろうけれども、読んでおいてよかった、そう思う一冊である。

  • なかにし礼の母親がモデルになった作品。満州で製酒業として成功を収めた波子とその一家が、戦争の混乱をしたたかに生き抜く物語。

    子供のため、家族のためにあの手この手で生き抜こうとする波子は東洋版スカーレットともいうような。子供たちのためというとただの賢母になってしまうけど、嫉妬に駆られて家庭教師のエレナを密告したり大杉や氷室にも心惹かれる女の部分もしこたま描かれていて波子という人間がリアルに感じた。

    あとがきに「氷室は実際に存在した」ってあってびびった。しかも彼がいなかったらこの作品は書かれていなかったという・・・。

    面白くて一気に読んでしまったが、内容が内容なだけに重かったー・・。

  • 読破は高校生



    戦争や平和いろいろ考えさせられました

  • もの凄い人生の前半

  • 自伝小説とか
    壮絶ですね、でも2度ほど読み返しました
    DVDも見ましたが
    やはり今の時代は幸せです

  • 戦争末期~戦後の主に満州を舞台にした自伝的小説。
    随所に狂おしい愛と生への渇望が溢れてて、当時高校生な私には一言、凄絶だなと思った。

  • 上下セット
    3ポンド

  • ある授業の教科書として使った作品。

    いきなりエレナの処刑シーンから始まります。
    赤い月という綺麗なタイトルとは違って内容は・・・。
    実話を元にしたお話しらしいですが、こんなことを本当に!?って思っちゃうようなお話し。
    現代っ子、平和ボケしてる私には信じられないよぉ。

  • 壮大なドラマの割にはイマイチ感。戦争時に満州に渡り、奔放に生きた波子という女性の生涯を描く。栄華を極めた波子だけれど、終戦ですべてを失ってしまうというお話。何かに似ていると思ったら、この波子はスカーレット・オハラに似ている。強くて、生きることに貪欲で、自分のほしいものを手に入れなければ気がすまない。あたしはこういう女性は好き。生きる力にあふれているから。こういう女性を最後に幸せにしてあげない作者は何ていじわるなんだと思う。

  • 満州事変の時の話。歴史的な話は苦手だけど、これは結構スイスイ読めた。
    こんなにたくましく生きることができるんだろうか。

  • うっ文章力のなさにがっかり。
    戦争物語なんだからもっと迫力が欲しかった。

  • TVにも映画にもなりました。
    戦争を知らない世代でもその時代の厳しさを痛感しました。

  • 映画化されたときに、非常に見たかったが、なぜかタイミングを逃してしまった。

    ようやく、この本にたどり着きました。

    満州事変のお話。日本史をかじっていたこともあり、舞台や時代背景もすんなり受け入れられましたが、やっぱり戦争はむごい。

    上巻には、満州国崩壊後、栄華を極めた日本人たちが一気にずたずたになっていく様子がありありと描かれている。逃げ惑う姿や、なんとしてでも生き延びようとする意志の強さに、息を呑みます。頁をめくる手がとまりません。ごくりと喉がなります。
    怖いけど、自分が波子と同じ立場なら、あんなに強く気丈にふるまえるだろうか。
    常盤貴子を頭に浮かべながら、読みました。

  • ちょっと重い感じ。人間のいいところもいやなところも全てさらけだした本。

  • 9月の読書
    お奨め

  • なかにし礼の母親を主人公に、中西家の興亡と盛衰、満州からの脱出劇を描いた、小説。
    小樽小町だった波子が、馬車屋の息子と結婚し満州へと渡る。
    そこで、関東軍の援助を受けて酒造会社を設立し、やがて成功して栄華を極めるも、日本の敗戦により、財産を全て失っての逃避行生活が始まる。
    物語は、ロシア軍が攻めて来る所から始まり、壮絶な逃避行描写の後、波子達の生い立ちや満州での生活が描かれてゆく。
    映画やテレビドラマにもなったけれど、波子のイメージとしては、常盤より高島礼子の方が近い気がした。
    生きる事に貪欲で、自己の欲求を満たす事がまず第一。その為に夫や子供がいようとも、好きな男をゲットしようと余念がないって感じで。
    生きる事に貪欲だからなのか、危険察知能力が高いと言うか、勘が鋭くて、しかも、行動は大胆。彼女の勘の鋭さと大胆さで、彼女と子供たちは無事に
    日本へ帰り着く事ができたんだな、と思った。
    波子自身には、あまり好意を持てなかったけれど、当時の満州の政情や生活の様子、満州に残された人達の引き上げの様子などが鮮明に描かれていて、特に戦後の引き上げ者の苦労や凄惨さは、目を覆いたくなる程だった。
    淡々と描かれているだけに、尚更真に迫るものがある。
    大戦時の歴史を学ぶのにも、非常に参考になる内容であり、また小説としても存分に楽しませてくれた作品だと感じた。

  • おばあちゃんの実話とかぶる

  • 初めてなかにし礼の本を読んでみました。意外とあっさり読破。歴史物は苦手な私でも、沿壮絶波瀾万丈系ならあっさり読める。やっぱり原作を読むと映像でも観てみたいと思う。
    図書館に下巻を探しに行ってきます。

  • 満州という国を作った日本、ソ連の侵攻 敗戦そこで、あこがれて満州に渡った日本人、そこで権威を振るった関東軍、人の生きるためのぎりぎりの様子迫力がある。

  • 作詞家のなかにし礼氏が、満州に移住した酒屋の女主人の生き様を描いた作品。
    女主人公、波子は時代に似合わずハイカラというか自由奔放な生き方で、またそれを認める懐深い夫もおり、子供にも恵まれる。北海道から満州国建設に合わせて、移住し、その興亡を見尽くし、関東軍の敗走とともに日本に帰国するためにありとあらゆる手を尽くす。たくましく、したたか。それとともに、女としてのずるさや、きれいごとでは言い表せない情欲も垣間見えて、あの時代の女性の強さを感じた。

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