赤い月〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154268

感想・レビュー・書評

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  • 戦争末期~戦後の主に満州を舞台にした自伝的小説。
    随所に狂おしい愛と生への渇望が溢れてて、当時高校生な私には一言、凄絶だなと思った。

  • ある授業の教科書として使った作品。

    いきなりエレナの処刑シーンから始まります。
    赤い月という綺麗なタイトルとは違って内容は・・・。
    実話を元にしたお話しらしいですが、こんなことを本当に!?って思っちゃうようなお話し。
    現代っ子、平和ボケしてる私には信じられないよぉ。

  • 初めてなかにし礼の本を読んでみました。意外とあっさり読破。歴史物は苦手な私でも、沿壮絶波瀾万丈系ならあっさり読める。やっぱり原作を読むと映像でも観てみたいと思う。
    図書館に下巻を探しに行ってきます。

  • 第二次世界大戦時に日本が中国を占領して作った満州国。何となくしか知らなかったけどこの本を読むといろんなことがわかる。
    満州国は中国のごく一部だと思っていたけど、巻末の地図で見たら中国のかなりの部分を占めているくらい広大だったことに驚いた。

    作者の実体験に基づいた話だけにリアリティがある。

  • 戦前戦後と、女性として、人間として生きた主人公の物語。奔放な愛に生きるところが魅力的であったが、男性からはあまりおもしろくなかったらしい。たしかに・・・男性視点からは、女性優位でだったからかな。

  • 読破は高校生



    戦争や平和いろいろ考えさせられました

  • 06.3.16

  • 満州事変の時の話。歴史的な話は苦手だけど、これは結構スイスイ読めた。
    こんなにたくましく生きることができるんだろうか。

  • TVにも映画にもなりました。
    戦争を知らない世代でもその時代の厳しさを痛感しました。

  • 作詞家のなかにし礼氏が、満州に移住した酒屋の女主人の生き様を描いた作品。
    女主人公、波子は時代に似合わずハイカラというか自由奔放な生き方で、またそれを認める懐深い夫もおり、子供にも恵まれる。北海道から満州国建設に合わせて、移住し、その興亡を見尽くし、関東軍の敗走とともに日本に帰国するためにありとあらゆる手を尽くす。たくましく、したたか。それとともに、女としてのずるさや、きれいごとでは言い表せない情欲も垣間見えて、あの時代の女性の強さを感じた。

著者プロフィール

1938年旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『天皇と日本国憲法』『がんに生きる』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』等。

「2020年 『作詩の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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