三国志(九) 出師の巻 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154596

作品紹介・あらすじ

頼みの援軍も来らず、ついに、麦城にて呉に捕われ、非業の死を遂げる。魏では、曹操の後を継いだ息子の曹丕が、帝に禅譲を強制し皇帝に即位。こうして後漢は滅亡した。そして、劉備の命の炎も燃え尽きようとしていた。遺児劉禅を諸葛亮に託して――。英傑たちが相次ぎ没し、次の時代が始まる。惜別と新生の第九巻。

感想・レビュー・書評

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  • 関羽が死に、吉川が言う後三国志の物語が始まる。
    張飛、そして劉備も死に、劉備の子を託された孔明が八面六臂の活躍を見せる。南蛮国の孟獲との戦いは、どこかユニークでもあり、面白い。
    そして、後顧の憂いをなくした孔明は満を持して、北伐に向かう。孔明の忠とその覚悟に心が震える。

  • 蛮族王はしぶといなぁ。孔明も気が長いというか……
    歴代の将がぽろぽろ亡くなって、寂しい感じ。劉備が孔明の提案に考え込んだり、頼もしい関羽がいて、張飛がたまにやきもち妬いたりしてた頃が懐かしい。

  • 魏呉蜀が文字通り天下を三分し、それぞれが国力をつけていく中、関羽・張飛・劉備の桃園の三兄弟や乱世の奸雄曹操が立て続けに没する。呉の孫権はあっても、すでに周瑜は亡く、面子がやや寂しい。
    孔明の南征も、結果的には雑魚相手の横綱相撲だし。
    次は最終巻!孔明と司馬懿仲達の戦いの行方に期待します。

  • 関羽、張飛に玄徳も没する。一気にクライマックス感。諸葛孔明の南蛮平定は、これが本当にベストだったかはわからないが、孔明の何度も南蛮王を解き放つ徳や粘り強さやそれを非とせず従う部下達にも感服。

  • 曹操が死に、劉備も死に、魏蜀呉の3国が残るけど、もうすでになんのために戦争をするのか分からなくなってきている。
    それぞれの国で安定した生活が営めるのであれば、わざわざ戦争する必要がどこにあるのだろう?
    特に劉備が関羽・張飛の仇討ちで呉に戦さを仕掛けて、大敗する中、息を引き取ったのがいたたまれない。

  • 関羽、曹操、張飛そして劉備と、次々と諸雄の最期を迎え、南蛮征伐を終えた諸葛孔明も、いよいよ出師表を掲げて魏との決戦に向かいます。
    三国志のクライマックスなのですが、気持ちとしては白帝城で終わってほしかったと思います。

  •  関羽、張飛、劉備。1巻から中心として動いてきた男達の終焉。そして孔明を主人公とする新たな蜀の戦い。少しずつ寂しさを増していきます。

  • 曹操、劉備が没し、次の世代に移る。三国の内小国の蜀は、諸葛孔明が活躍。長らくのページを南征に割く。毒泉で敵孟獲の兄孟節に救われ、南蛮王を約すが、その後どうなったか。2015.3.8

  • 2014/9/2

  • 物語の初期からの主要人物が皆死んじゃって悲しい。世代交代したあとが小物過ぎて面白くない。。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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