新・平家物語(十九) (新潮文庫 よ 3-38)

著者 : 吉川英治

• 新潮社 (2015年6月26日発売)

作品紹介・あらすじ

お連れ給わりませ。行ける所まで、わらわもともに。大物ノ浦で難破し、弁慶らわずか十人余りと吉野にたどりついた義経は、愛妾の静を迎え、一院に潜むがそこも安住の地ではなかった。あたり一面の雪の中、主従七人は山深くへ。女人結界に拒まれ、義経と別れた静は捕えられ、鎌倉に送られるが、その身は子を宿していた……。一方、幕府創設を院に認めさせた頼朝は、義経の捜捕を厳命する。静・義経永遠の別れ、鶴ケ岡悲曲の舞、逃避行を描く第十九巻。

感想・レビュー・書評

[せるげいさんの感想 · 2021年5月15日]

静御前と頼朝夫妻の仕打ち。
むごいばかりだが、その結末に筆者の優しさ、救いを感じた。

[kikko999さんの感想 · 2017年9月15日]

何と言っても西行、静、安達新三郎が絡む由比ヶ浜の場面が、とても印象的でホッとする。

[herzenさんの感想 · 2015年9月20日]

2015/09/20完讀

這卷全寫靜御前。在吉野山，終究僧侶們還是對鎌倉有顧慮，義經只好繼續展開逃亡之行，和靜在女人禁制的修驗道聖地告別。靜抱著毅然的態度，對於鎌倉的審訊和要求表演的屈辱，都堅毅地撐了過來。然而她懷了義經的孩子，鎌倉要求斷其禍根，不過吉川留給讀者很多想像，小孩似乎活了下來?總之靜御前之後就不知去向。這段她與母親之間悲哀的親子不同心，讀起來真令人難過。

此外，義經輾轉在各地逃亡，鎌倉的六波羅加強追捕，也從院手中奪取任命各國地頭管理土地的權利，院被迫發院宣追捕義經。後白河法皇之前一直懷疑義經，現在又想利用他來打鎌倉。去寂光院拜訪女院這段好令人哀傷，不過本卷裡面一直用敬語描寫法皇的作者也忍不住安排日本最大天狗做了一場大噩夢。個人認為法皇真的是這些悲劇的主導者之一，又因為如吉川所說只要出事都是身邊的人而不是他被處罰，因此相當沒有責任感，所以法皇做惡夢的橋段我還蠻拍手叫好的。不過最後法皇沒有見到追捕中的義經，法皇是要他掀起戰爭，但義經只是一味認為哥哥被誤解想求法皇美言原諒，這兩個人的出發點一開始就完全不同了。義經到這個地步，還是不放棄對兄長的幻想。不過他的不戰，帶來他的悲劇但也諷刺地也讓這個時代獲得和平。

此外，麻鳥帶著靜的小鼓去找義經，想要至少傳達靜懷孕的事。但他的妻子蓬子被六波蘿逮捕審訊，文覺上人救出了她。現在高雄的文覺上人在鎌倉政權呼風喚雨，但他反而喚起原本的反骨。當時要是和清盛掏心剖腹地聊過就好了。。。不過感嘆已經來不及了。

著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」