悪霊: 松永弾正久秀 (新潮文庫 さ 21-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (665ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101155111

感想・レビュー・書評

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  • 前半、赤丸少年のラッキースケベと多難続きは、物凄くぐだぐだに読んでいたのですが、後半の三好乗っ取りの下りは物凄く悪くて、流石は松永さん!というかんじでした。
    しかし、何故そこで、ついでに手を出すのだ…w

    ただ、ちょっと謎なのが、果心居士。
    前半がぐだぐだ読みだったので、余り印象に残っていないのですが…何故彼は、松永さんにくっついてたのかなぁと。
    最初に助けた事もたまたまで、その後見守ったのも、なんとなくついていって見るか…みたいな感じだったのでしょうか…。

    そして、ラストシーン、個人的にはこの着地点もまた、感慨深くて良いなぁと。

  • 幻術なしでは語れない、戦国ファンタジー。
    解説を交えながらも小説調で非常に読みやすいが、
    張った伏線は回収しないし、
    不必要なまでに女性の凌辱描写が多い上、
    赤丸少年の描写が必要だったかすら疑問で、
    終盤の畳みかけっぷりはもはや打ち切りを疑うレベル。
    読み進めるにつれ、これ本当に松永死ぬところまで行くのかと、
    違う意味でハラハラさせられた。

  • メモ:
    少年時代(紙幅半分)から大仏殿炎上→ダイジェストで自爆。
    犬神、好色、長慶惑乱。伝奇小説。

  • 時は戦国、幻術使い果心居士に導かれてその非情な人格を形成した少年赤丸は、貧困放浪の幼少時代から強奪、放火、殺人と残虐の限りをつくす。長じて彼は、畿内掌握の野望に燃え、無類の権謀術数を発揮して主君三好長慶を自在にあやつり、ついには将軍足利義輝をも弑して実力大名にのしあがった。乱世が生んだ下剋上の武将松永弾正久秀の悪の生涯を描く会心の長編。

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