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- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101156095
感想・レビュー・書評
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「成熟した男と女が、出会いの度に何も彼も忘れて、楽しみ合うのが色事というものだ」
「男女の心底にひそむものは、言葉や態度に出さずとも『色事』のうちに判然とにじみ出てしまうものだ」
収蔵の「色」(土方歳三の話)の一節。以前、元カノとの色事の中で「今日はどうしたんだろう?」というほどの時があったが、後から振り返ると結婚をする気のない私から離れ、他の男と結婚することを決めた上での最後の色事があの時だったのだと気づく・・。
その他にも、表題作以外にも剣豪・塚原卜伝を描いた「卜伝最後の旅」などを収蔵。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
土方歳三や永倉新八を扱った篇もあるが、多くは、室町から江戸に生きた中で、きっといたであろうような、名もない武士、町人を素材に、その哀歓を。
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池波正太郎短編傑作集と言っていい作品で11の短編からなっている。なかでも「剣友 渡辺曻」、「色」、「龍尾の剣」は新選組の近藤、土方、永倉らの姿が異なった視野から描かれ楽しめる。