さむらい劇場 (新潮文庫)

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著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (1982年12月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (629ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156149

さむらい劇場 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 独特の文体と、次から次への展開で、飽きることなく読ませてもらえる。よく言えば波乱万丈の物語。しかしちょっと意地悪く見ると、なんだか小説を書きながら、思いつきでストーリーを作っていってるような。将軍を殴った平八郎が最後は幕臣に戻ったり。まあ、暇つぶしに読むのにはいい本です。

  • 『上泉の殿、わたくしは間もなく國峰へと嫁ぎます。そして、来年の夏が来る頃、子を産みまする。そのお子は殿のお子にございます。』

    (中略)我から愛する男の子供を身ごもってのちに、別の男へと嫁いで行く。

    自分一人で結婚する相手を決められなかった戦国時代、こうした選択で自分に許される範囲で思いを遂げる女の覚悟のすざましさを感じる一節。

    剣法の新陰流の始祖である上泉伊勢守秀綱という実在の武将が主人公の物語。
    (有名な柳生新陰流は、新陰流の門下の柳生石舟斎宗厳(むねよし)の流派。)

  • 先日古本屋で見つけた池波正太郎の「さむらい劇場」(新潮文庫)を読みました。
    読み始めて間もなく、これまで登場していない女性が突然現れました。
    それも、前後の関係が全く無く、さもこれまで登場したふうなことが書かれているのです。
    おかしいなと思い、前のページを繰り返し調べましたがやはり彼女の名前は出てきません。
    で、よく調べると、何と33ページも飛んで製本されているではありませんか!
    仕方なく翌日本屋に行って飛んでいる部分を読み、筋書きをのみこんだ上で再び読みはじました。

    勧善懲悪的な筋立てで、主人公だけが家族や友人をさしおいて、するすると駆け上がってしまう。
    その点少し気になりました。
    でも、そこは池波正太郎、文章力で最後まで、読者を惹きつけて離しません。
    でも今回はストーリーに起伏をもたせすぎたせいか、
    いつもよりちと文章が素っ気ない気もしました。
    やはり彼の作品では「剣客商売」シリーズが一番好きです。

  • 20150626読了
    魅力的な主人公で面白かったが、ちょっとだれている感あり。

  • 主人公の榎平八郎は妾腹に生まれた厄介者ということで、鼻つまみ者となっている。そして平八郎は実の父親の命令で命を狙われる。その危機を脱した平八郎は周りの数多くの先人に助けられ、又育てられ最後には妾腹ながら榎家を継承し我が意を得る。
    「男というものは、それぞれの身分と暮らしに応じ、物を食べ、眠り、かぐわしくもやわらかな女体を抱き・・・・・こうしたことが、とどこおりなく享受できうれば、それでよい。いかにあがいてみても人は・・・・・つまるところ男の一生は、それ以上のものではない。人にとって、まことに大切なるは天下のだいじではのうて、我が家の小事なのじゃ。」

  • 初めての池波正太郎作品。無頼漢だった若者が色々な人間と出会い、経験をし、成長する姿が描かれています。味があります、池波正太郎。

  • 2010/02/26完讀

    時值八代將軍吉宗治世,榎平八郎(21),旗本家妾腹三男。受到父兄和家人的蔑視,沈浸於酒色之中。親生父親竟派人暗殺他,平八郎為浜嶋友五郎所救,受到友五郎賞識和庇護。友五郎是和吉宗交惡的尾張宗春下屬,平八也捲入這個不合陰謀之中,甚至還在梅屋敷中揍了吉宗一拳,逃離江戸,寄居於尾張。

    平八郎因拒絕友五郎殺人的指令,被友五郎下令滅口,又被潛伏在尾張的公儀隠密所救,也簽下一紙證文,證明在此遇見尾張家暗殺將軍的安財数馬。後來遇見舅父徳山五兵衛,替他安排未來。

    此時尾張家因為平八郎的證文,宗春已被迫隱居,友五郎也淪落為浪人。平八郎最後還是和友五郎一起行動去見宗春,開始兩人海外度行的大夢想。但蟄居在江戸,欲暗殺他的浪人大杉司又蠢蠢欲動。經過一番波折,徳山安排平八郎去京都。

    平八郎在京都解決了和大杉的恩怨,回到江戸,父親軍兵衛中風,兄長俱亡,他決意和友五郎分道揚鑣。最後由他繼承家督,還擔任火附盗賊改方,逮捕大盗日本左衛門ー南湖の力蔵。

    **

    這本書的主題是一個男孩成長為獨當一面的男人的故事。藉由一次次的危機和轉機,可以看到平八郎飛越地成長,

    但故事中也說得很清楚:「人という生きものは、ひとそれぞれに、おのれでおのれの舵がとれぬもの…」,人性的脆弱,比起理性,人毋寧是常常被本能牽著走。平八郎因為好女色而放縱自己,常常身處危險之中。年少荒唐的他,離開母親「自由」地生活著,但自由終究是附著在友五郎之下。友五郎是個其貌不揚的男人,但他靠著施恩讓人聽命於下。他非常地喜愛平八郎(惚れた這個字中文翻不出來…),但是平八郎最終終究脫離他的框架,成長為友五郎無法羈束的男子漢。

    「若いうちに、人の世の悪事を覚えておくこと、考えようによってはよいことじゃと、おれは思うていた。悪を知らぬものは、善をもおこないがたい。」(p233)放浪的早年人生,鍛鍊出日後的平八郎。知道惡,才能行善。

    在極度交惡的父親軍兵衛病倒後,在舅父徳山的安排下,平八郎只好回到家中。徳山告訴他:
    「人は家に生まれ、家を守り、家に死ぬ。家には親があり子があり、家族がある。この中でこそ人は生くるのじゃ。人に家がなく家族がなければ、その人こそは他人の家をも家族をもかえりみぬ男となろう。」
    「わが身をおさめ、世のため人のためにはたらく一事こそ、男子の本懐。」(p442)
    「おのれが好き勝手をするなら、いささか他へ迷惑をおよぼしてはならぬ」(p445)
    原本抵抗著絕不繼承榎家成為旗本,只想成為一介劍士的平八郎,看到父親為了延續家名拖著無法控制的身軀苦苦哀求,看到母親的面容,也開始回想自己的過去,開始考慮到他人的立場和苦衷ー「人と人との関係は、あくまでも相対の世界」「信長や秀吉ごとき英雄にしても、彼らのおこなった破天荒な種々の行為や、すさまじい権謀や戦闘や、それらのものさえ、煎じつめてみると、われらとおなじことだな」。最終,平八郎還是回到家中,繼承了榎家。良栄和尚給他的遺言是:「男というものは、それぞれの身分と暮らしに応じ、物を食べ、眠り、かぐわしくもやわらかな女体を抱き…こうしたことが、とどこおりなく享受できうれば、それでよい。いかにあがいてみても人は…つまるところ男の一生は、それ以上のものではない。人にとって、まこと大切なる天下の大事ではのうて、わが家の小事なのじゃ。…」(p477)過著不平凡生活的平八郎,終究回歸平凡,成為自己原本蔑視的吉宗的屬下,娶妻、生子、奉公。原本在他眼裡看來繁瑣無趣的武家儀禮和束縛,卻有趣了起來:「世の中の一切の煩雑な仕組みと、その虛礼をさえも、男たるものは、たのしんで生きねばならぬ。」(p462)平八郎終究成長為一個大器的武士。

    **

    池波大師的作品中屢見不鮮的「男の成長」,是我很喜歡的系列之一。看到平八郎的「男ぶり」,讓我想到幡随院長兵衛和源太郎,雖然並沒有叱吒風雲的豐功偉業,卻有著更親近,更大器,更清爽的感覺。

    佐藤隆介在解說裡說:我們在教科書裡讀到的江戸時代只是一部份特權階級獨佔一切的封建社會,其他人被迫都過著非人的生活,但實際上我們在這本小說(也是池波所有的時代小說中)讀到的卻是「人生に限りない可能性を信じて生きていたのは、榎平八郎と彼を取りかこむ人びとである。伸びやかに生きる喜びを謳歌しているのは遠い昔の、封建時代の人びとである。」雖然是個束縛重重的時代,但生命力和人情味卻是不容小覷。

    人終歸是要活在某種框架中,不能脫離他人而活。為人情義理所束縛,為本能所牽制,即便如此,也可以活得很帥氣,活得深刻又盡興。池波對於「男」這個字眼所託付的意義和期待,為人者亦如是。


    (629page)

  • 池波正太郎らしい、じっくりした小説。

    主人公榎平八郎の若き頃より、結婚、子供が生まれて後、お役目を仰せつかるまでの10数年間を描いている。

    人間、いろいろあるわな、そら。っていう内容なんだけど、よくよく読んでいくと、味がある、素敵な話だと思う。

  • 部屋住み青年の痛快人生。

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