男の作法 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156224

感想・レビュー・書評

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  • 余裕のある人間はみんなかっこいいです。ただ池波氏の言うような「男」に憧れを持つかと聞かれると微妙。あまりに「男らしい」振る舞いは敬遠したい所です。

  • 全て基本。時代が変わっても男必読書。出逢ってから42年。

  • 生まれる前に書かれたものなので現代に通用するかはわからないけど、たとえば寿司や天ぷらの食べ方、ビールの飲み方など、あぁなるほどなと思う。香典や身銭を切る話、自分が死ぬことを意識することだとか。

  • 池波先生の歴史の人物、事件観が詰まった本が面白くないわけはない。もう少し氏の作品を読んで、氏の史観に触れてみたい

  • 池波正太郎氏の男の作法指南。遊び方、装い方、女性の扱い方など。

    いかにもってタイトルだけど、やっぱりおじさんの説教だったわ。

    作者自身もいう通り、時代が違う、環境が違う。古き良き昭和初年の都会のできごとであり、そもそも巨匠が子どもの頃から蓄積している体験だもの、本を読んで真似したってダメだべさ。

    食い物回り、寿司屋、バーなどでのふるまいについてはナルホドって感じで面白かったけどね。

  • こういう拘りは持っていたい。ただ、ウザいなと思われるかどうかはその人の生き様次第か。

  • 『真田太平記』が大好きで、上田に何度もいき、池波正太郎真田太平記記念館は大興奮しながら館内を眺めたのを思い出す。
    本書は1984年(昭和59年)に書かれた本だが、とても参考になる。私は女だがとても参考になる。

    著者が思う「粋」な振る舞い、生き方とはどういうことかを、取材に来た若い記者に語りかける形をとっている。それが「ちょっと厳しいけど優しいおじいちゃんのお説教」を聞いているような気分になる。

    【お手本にしたいと思ったこと】
    人はいつか死ぬ
    知ったかぶりや通ぶったりするな
    一点豪華主義(スーツはそのへんで買ったもので、ライターや腕時計だけ一流の物)なんてかっこ悪いことはするな
    いい女とは電話の受話器をそっと置く女だ
    仕事で使うものにはこだわれ
    前もって前もって行動するのが時間のうまい使い方
    旅行であちこちいろんな都市に行くな。疲れるだけ。1~2か所だけにしてゆっくりまわるのがよい
    身銭を切れ。サービス料がすでに入ってるからってチップをけちるな

  • 時代は違うけど勉強になりますね。基本は同じなのでしょう。
    あとがき(解説)にある通り、やはり学生とか若い時に出会っておきたかった、出会っておくべき書籍だったと感じる。著者はタイトルに謙遜しているようだけど、まさにその内容だと思う。覚えておけるだろうか(笑)。

  • 「自分は、死ぬところに向かって生きているんだ…」
    「人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。つまり白と黒の間のとりなしに。」

  • 文学

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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