おせん (新潮文庫)

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著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (1985年9月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156262

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池波 正太郎
池波 正太郎
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おせん (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 江戸時代の女性たちを堪能いたしました。
    いい女、悪女、お話毎に個性豊かな女性たちでしたが
    みなさん共通して強か!!
    そして色っぽい。

    最初のおはなし、蕎麦切りおそのさんはついついお蕎麦が食べたくなるし、
    お千代ではおかかおにぎりが恋しくなる、そして猫と生活したくなる。(怖いけど)

    きっとふとしたときに読み返したくなる作品です。

  • 最高。江戸時代の生活様式の中での激しい女性感が素晴らしく良かった。

  • 主に女性を主人公にした十三篇の物語。

    「三河屋お長」の「それが男の口ぐせとも知らず“不作の生大根”という罵言にかっとなり、思わず殺してしまった世間知らずの娘」というあらすじに既視感を覚え、でも読んだ記憶は全くなく?と思って本棚を漁ってみたら、鬼平番外編の『乳房』のあらすじとほぼ同じであった。

    女のバックボーンも人生も全く違うのだが、“不作の生大根”呼ばわりした男を殺してしまい、その後色々あって大店のお内儀となった女の前に老婆が現れ、その老婆がかつて殺した男と関係があり、男が誰にでも“不作の生大根”と言っていたことを知る、という流れは一緒。

    「三河屋お長」の初出は昭和四十四年とあり、『乳房』は昭和59年の発刊であるから、筆者はかつて書いた作品をベースにアレンジを加え『乳房』を執筆したのであろうか。

    確かにここに収められている短編はどれも、いくらでも話を膨らませて長編にできるほどの秀作・名作ばかりだった。

  • この「おせん」は13編の短編小説でつくられている。そのいずれも、主人公は女性である。善良な女性もいれば、性悪な女性も登場する。その一人一人を短編小説の名手・池波正太郎氏が完璧に描き出す。難しい5,60枚の短編小説が命を持って歩みだしている。

  • 13の短編が。
    オンナのすごさを 痛感させる。
    池波正太郎は やはり、オンナのキレがいい。

    蕎麦切おその
    そばしか食べることができない おその。
    おそのの そばで 店が繁盛するが、
    店の旦那と つきあったと勘違いされて。
    おそのは,いいわけもしなかった。

    烈女切腹
    りつは 評判の悪い 側用人 渡辺茂太夫とその息子を 切り捨てた。
    それは、父親の仇だけでなく、ある想いがあった。
    御家の大事と保身に走るサムライを尻目に 道を通す。

    おせん
    おせんは 弥四郎というオトコとつきあったことがある。
    弥四郎の妻は おせんのお陰で 生活ができなくなったと
    弥四郎の母親を おせんにおしつけるのである。
    おせんは 最初は いやがったが 
    弥四郎の母親に興味を抱くのだった。

    力婦伝
    さつは 人並みはずれた 力を持っていた。
    それで、嫁に行く先もないが、武家奉公することになった。
    道女はいじめられてばかりいたが、さつは それをかばった。

    御菓子所・壺屋火事
    惣次郎は 気だてのいいオトコでよく働く。
    そんな惣次郎に対して 冗談を言うやつがいたのだが
    それを真に受けた 旦那がいた。
    そのことで、牢屋に送られるのだった。
    それを慕う お伝は。

    女の血
    八千代は 貧乏な食い扶持の金之助と結婚できたが、
    横恋慕した弥十郎に 金之助が殺されてしまう。
    八千代は 女だてらに 仇をとろうとする。
    それで,道場に 剣術を習いにいくが。
    その道場主に手込めにされる。

    三河屋お長
    不作の生大根と言われた お長は そのことが気にかかっていた。

    あいびき
    お徳はものたらない生活に、はけ口をもとめた。
    それを 文吉にみつかって、25両を要求された。

    お千代
    大工職人松五郎は、お千代という猫をかっていた。
    嫁なんかいらないと思っていたが 棟梁から結婚しろと勧められる。

    梅屋のおしげ
    おしげは 顔一面のあばたができていた。
    そのことで、辛い想いをしたが お姉さんが励ましてくれていたのだが。

    平松屋おみつ
    おみつは キセル職人の父親と暮らしていたが、
    父親が 斬殺された。
    そして奉公にでて おりんと言うしつけの厳しいおかみさんに
    教育を受けて、りっぱに 成長する。

    おきぬとお道
    オンナは 顔だけで判断してはいけないのだ。

    狐の嫁入り
    枕元に キツネがでて,結婚ができないので
    おいておくれと懇願された弥次郎は、承知したが。

    いずれにしても オンナが 生き生きとしているのだ。

  • 江戸の女たちの生きざま、あれこれ。

    抜群に文章が巧ぇ。
    平伏したくなる構成力・表現力。
    無駄がなく、淡々としているのに、
    色気や情緒はある。

    「こう読んでほしい」という嫌らしさは感じないのに、
    知らん間にエスコートされている。
    簡単に読める。でも、簡単に書けない。

    まさに、粋人・池波正太郎だぜ。


    池波の書く女は、本当に格好いい。
    じめじめしたところや危うさなど、女性性は十分にあるのだけれど、
    それがあるゆえに、たくましく美しい。
    とりあえず、読んだ後モヤモヤは残りません。

  • 池波正太郎の小説は、日本語が綺麗で、人や風景の描写が丁寧。ストーリーも現実味たっぷりで、変な甘さがない。久しぶりの池波ワールドを堪能しました。

  • 全て、女性が主人公の13編。
    しっかり者、性悪女、美人、不器量…様々な女性たちがでてきます。
    学ぶところはいっぱいありそう…。
    それにしても女というのは不思議で恐ろしい生き物だ。

  • 女の業の深さは江戸も今も変わらない。

  • 短編十三話がギュッと詰まった一冊。どれも女性がテーマ、池波正太郎の理想の女性像らしいですょ。

    中には日本昔話大人版、そして江戸時代だけではなく幕末から明治にかけての時代背景のお話もあり。

    どれもこれも時代劇にしてもおかしくないお話ばかりで、とても楽しく読めました。

  • 2009/12/10完讀

    全以女性為主角之短篇小說集

  • 歴史小説ブーム

    メインが侍小説ならサブは市井もの
    娯楽小説として充分とてもおもしろいんだけど、女性観ひっかかるので風呂ドボンしたい(読み返すのでやんなかった;

  • したたかでずるくてあたたかい女たち

  • 全13編の短編を収録した作品。女性を主人公にしているんですが、女性はよく分かりません。言い意味で。(笑)

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