- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101156279
感想・レビュー・書評
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「死ぬことは確実だが、死の本当のところはわからない。それでも、いやそれだからこそ、10日にいっぺんくらいは、死について考えてみなければならない。」
織田信長の章からの一節。
それ以外にも、戦国から幕末にかけての人物の生き方を引き合いに、人生の指針が示されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
池波正太郎さんが思う男の在り方を歴史上の人物を題材に口語体で綴っている本です。結構古い本ですので時代背景とか今と比べると違いますが歴史事件の背景を推察したり、小説家の視点で想像があったりと楽しめます。
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昭和60年の出版本。
歴史の中のそれぞれの時代を駆け抜けた人物の生き様を著者らしいクールな視点で読み解いている。
一方では今の世の中を生きる政治家を代表とした男たちへの不甲斐なさへの辛辣な視点はきびしい。
平成の世を生きる自らを振り返ると更に感じる不甲斐なさ。
今、予定調和の先には何もなく、予定調和も実現しない時代ということを分かりつつ、考えてますか?、行動してますか?自分。
破天荒が求められる時代が今。
理解してますか?自分。 -
読書期間:7/6-7/19(14日間)
内容:織田信長が同盟者・徳川家康の長男信康に腹を切らせたのはなぜか。喧嘩相手の頭目・水野十郎左衛門の屋敷の風呂場で殺された番隨院長兵衛はどんな男だったのか。明治維新の立役者・西郷隆盛が新政府と袂を分かったのは何故なのか。戦国・江戸・幕末維新を代表する16人をとりあげ、つねに「死」だけを確かなこととした生き方を、現代日本人と対比させながら際立たせた語り下ろしの雄編。
感想:池波正太郎初読の一冊がなぜかこれ。なんとなく想像していたより庶民的(親父的)な感覚で面白かった。
基本、司馬遼太郎から歴史に入った自分からすると、垢抜けない親父の愚痴にみえるが、笑って流せない何かがある。でもやっぱり過去の偉人を「昔のヒトは偉かった」観が強すぎるきらいがある。分かるけど環境の違いもあるし、今のヒトにも昔より優れた点がたくさんあるし!