真田太平記(六)家康東下 (新潮文庫)

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著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (1987年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156392

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真田太平記(六)家康東下 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 6巻家康東下

    秀吉の死後着々と力を付ける徳川家康。
    昌幸は秀吉贔屓ですが、ところどころで秀吉の采配に疑問を持つところもありました。
    家康に対しては、気に入らないけれどその采配や覚悟に感服するところもあるようです。

    上杉景勝と、石田三成はそれぞれ家康を排除しようと動きます。
    家康は上杉景勝に対して兵を挙げ、さらにその家康に対して三成が兵を挙げます。
    関ヶ原の合戦と言うのは後世から見ると家康楽勝で三成無謀として描かれることもありますが、ここでは家康はかなり決死の決意と大胆かつ綿密な計略をたて己の一心の決意で事の準備を進めていきます。

    そして三成は事前にだれにも相談せず己の信念で誰も巻き込まず準備を進めて実行しました。
    いよいよことを起こし、そこで初めて全国の武将たちに使者を出します。

    時代劇なんかでは、三成に味方になってほしいと言われた大谷吉継(幸村の妻の父にあたる)はしばし考えるがその場で決意したように描かれますが…実際は3,4日かけて三成を説得して説得して説得してそれでも決意が変わらないので味方に付いたということのようです。

    真田家はどちらに味方に付くかの決断を迫られます。

    昌幸は嘆きます「事前に打ち明けてくれれば!」

    そして真田家大イベント「犬伏の別れ」に。
    真田がメインでない歴史ものでも「父と弟が西軍につき、兄は東軍につく」という場面は取り上げられますね。

    こちらの小説では、昌幸、信幸、幸村は語らいも不要でお互いの態度や目が語ることから、お互いに相手を説得することを諦めそれぞれ自分の道へ進みます。


    昌幸が三成に着いたのは、家康キライ(ただしこの度の挙兵の見事さには感服)、三成にはまあ好意(ただし家康側の居城をまとも射落とせない三成川の武将たちに今後の不安を感じてはいる)、そして景勝に将来秀頼の筆頭家老として天下人の補佐役をやってもらいたい…という思いがあったようです。

    そして当時の武将たちの考えとしてはあくまでも豊臣家家臣として家康と三成が争うというものであり、家康が勝ったからと言ってすぐに家康の天下になるなどとは思っていなかったようです。

    しかし豊臣家の家臣同士の争いと言うなら、五大老と五奉行の大半は三成側なんですよね。五大老のうち毛利、上杉、宇喜多、小早川。つまり家康以外のみなさま。
    五奉行のうち三成の味方は増田、長束。他に前田玄以は両方に良い顔で、浅野長政は家康側。
    この秀吉が直接「秀頼をお頼み申す~~」と遺言したメンバーの大半が三成側で、家康に味方した大名方は「徳川さまは秀頼公のために三成を討とうとしているのだ」って本当に思っていたのか?

    まあそんなこんなで日本全国東軍西軍に分かれそれぞれがそれぞれの思惑を巡らせて第6巻終わり。

  •  多くの戦国時代小説において、関ヶ原合戦を描く場合は、その前座である家康の関東下向、三成挙兵、伏見落城から関ヶ原前夜までを長く描くものは少なかろう。

     しかし、本作は違う。大阪の陣、それ以降にも筆が及ぶ本作は、ここが中盤最大のヤマ。また真田父子・兄弟の来し方行く末を描く上では、ここまで書かずばなるまい。そういう箇所である。
     それは、昌幸・幸村と信幸。生き方、社会の捉え方、政治への取り組み方など、徐々に違えていった道が決定的に分岐するのがここなのだから。

     ただ、作者はその場面を長々と描くわけではない。
    「別れの盃にならねばよいが…」とする昌幸に、幸村はずばり「父上の望むようにはなりますまい」と断言。
     稲妻が光りと雷鳴が轟く中、3人は無言で酒を酌み交わす。
     そして、信幸は父に問いかける。
    「豊臣家のおん為と申すより、どちらが天下の為になりましょうや?」「父上はこれから先…天下取りの争乱が相つづくことを望んでおられますか?」と。

     言葉少なに、しかし、そのわずかな言葉の裏に隠された真意すら正しく読み解ける父子、そして兄弟。ここで根本に据えられているのは互いの生き様、理念の相克だ。
     これを描ききった最上の別離シーンをここに見ることができる。

  • 関ヶ原の戦い間近。
    草の者のパートがもっと増えてくれると嬉しい。

    ささ、次巻へ

  • ぱらっとしててすぐ読める

  • 家康東下、関ヶ原前夜。東軍に真田信幸、西軍に真田昌幸、幸村。

  • 2017.3.4
    島津義弘の動き。三成のだめさ。家康のじらし。親子で東西に分かれる真田。おもしろい

  • 真田太平記とは言いながら、犬伏の別れはあっさりと…。
    家康に味方(東軍)するか、敵対(西軍)するか、諸国の武将たちの究極の選択のありさまを詳細に描いており、メモを取りながら読み進めないと、どちらが東で、どちらが西か、こんがらがってしまう。読み進めるのがやや辛かった。

  • 石田三成のダメさが際立った巻。ボクはなぜか信幸ファン。チョコチョコと角が出てくる。

  • 上杉征伐へ家康が東下する。
    家康が天下取りに向けて、諸大名を取り込んでいく様と対照的に三成は諸大名に呆れられていく。
    30年前の三成に対する評価は厳しかったんですね。とはいえ個人的には今も低いけど。
    「犬伏の別れ」が淡々と描かれている。ちょっと驚いた。

  • 関ヶ原の戦いの前後。忍者が生き生きと描かれている。

  • 男と女ではさかまきになる。信じて裏切られる

  • 五巻から読みはじめて、すでに訳がわからなくなってきた。
    五奉行と五大老など、基本もわからなかったので、今さらながら日本史の年表や地図をひっぱりだして、読み終わった。
    家康とは、やはりかなりの悪じゃのう〜
    関ヶ原に突入する前に、一巻から読むことにした。

  • 関ケ原の戦いのひきがねになる東軍ー家康と西軍ー石田三成とが徐々に分かれてくる。戦国時代の混乱ぶりがよく伝わってくる。そんな中で真田氏はどちらに味方してよいかわからない不安定な状況である。昌幸と幸村は東西に分かれるのだろうか?前田年長、大谷吉継、上杉景勝、福島正則、京極高次、石田三成、黒田長政、宇喜多秀家、島津義弘、それぞれの思惑が興味深い。おのれの情熱のままに生きている者もいれば、戦陣は理屈ではないことをわからない者もいる。実に人間くさい巻だと思う。

  • 父子、兄弟 異なる生き方

  • 家康が上杉景勝を攻める為に東征に出る。それは、石田三成を決起させるためのフェイントだった。じわじわと豊臣恩顧の大名を味方にする老獪さ。寵臣を伏見城落城とともに見棄てる非情さ。後の天下人ゆえ神社に祀られもしているが、秀吉に比べ人気の無い所以である。2015.1.10

  • 関ヶ原へ向かうストーリーは、結果がわかっていても手に汗握る。誰もが先の見えないなかで、考えて考え抜いて、「このようにしかできなかった」というのがひしひしと伝わるので切ない。本筋以外のところでは、前巻に引き続き鈴木右近がカッコいいのと、ついにというかようやくというか、佐平次と又五郎の関係が明らかに。忘れた頃に現れてちょっと引っ掻き回す角兵衛のわがままというか手に余る感がリアル。

  • 秀吉歿後家康は巧みに豊臣家を分断していく。石田三成と組んだ上杉景勝を討つため家康が会津に兵を進めると、三成が兵を挙げる。ここに東西決戦が・・・。
    そして遂に真田家は昌幸、幸村と長男信幸が敵味方に分かれて戦うことに。

  • いよいよ関ヶ原へ。

  • 関ヶ原戦の概要は江戸時代頃の軍記物あたりが標準なのかと思う。真田家が敵味方に分かれる。このような武家は珍しくないだろうが、この家に関してはのちのちまで見るとドラマチック。草の者たちも動きが加速していく。小説上創作は当たり前だが、実際にも熾烈な諜報戦が暗躍してと想像できる。西軍はその点でも徳川に適わない。信幸を訪ねる滝川一益の縁者の自由な生き方に少し触れているが、現代にも名を遺す武将たちは、日本に生きている人間からすれば一握り。大衆は誰が天下を取ろうと従って生きるしかない。

  • 関ヶ原の前哨戦といったところまで。
    次はとうとう関ヶ原の合戦…

  • とうとう別れてしまった真田家・・・あぁー!!
    お江との混浴シーンにニタニタしてしまった

  • 石田三成の残念な人望が際立って描かれている。

  • 石田治部少輔三成の馬鹿さ加減が際立っていた巻だった┐(´д`)┌

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