真田太平記 (八) 紀州九度山(新潮文庫)

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著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (1987年12月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (626ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156415

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真田太平記 (八) 紀州九度山(新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 八巻「紀州九度山」
    真田昌幸・幸村親子は紀州九度山に流罪になります。
    見張り役は、豊臣家五大老も務めた浅野家のため、扱いは決して悪くありません。

    さて、私は「豊臣家家臣たちは、家康が豊臣家のために三成と合戦を起こしたと本気で思っているのか?!」と思いましたが…
    本気で豊臣家を乗っ取ろうとしているのは石田三成で、徳川家康はそれを排除するために立ち上がったと信じていたようですね…。
    そのため、その後わずか数年で家康が将軍になり幕府を開き、驚いたり後悔したりもしますが、こうなったからには家康に従わざるを得ません。

    昌幸・幸村親子は、いつか必ず関東(徳川)と大阪(豊臣)には戦が起こると読み、その時は必ず九度山を抜け出し駆けつけようとその日を励みに流刑地で暮らします。

    この巻は天下の情勢を描きつつ、真田家の草の者の活躍が描かれます。
    戦が無くなり、忍びの活動も平常時のものに変わりつつあります。
    そんななかで真田昌幸についていた草の者たちは、豊臣と徳川の戦になったら昌幸と幸村が存分に戦えるように準備を整えます。

    話しとしては時代変換の説明のような第八巻。

  • 名文を引用します。

    うなずいた五郎右衛門が、にっこりと笑った。
    それは、春の陽を受け、凪わたった海原を海原をおもわせるような微笑であった。
    このときの柳生五郎衛門の笑顔を、滝川三九郎は生涯、忘れなかった。(新潮文庫181ページ)

  • 20170207
    本多忠勝が死んだ。命綱が断たれたに等しいこのとき、昌幸父子の思いいかばかりか。信之以下、徳川傘下に入った真田家臣の不利を回避する為には、身動きが取れない。怒りも執念も、時の流れと田舎暮らしに薄れ喪われそうになる。意志の力が削がれる程に、もはや観念せざるを得ない徳川の威風と安泰。天下に風雲急を告げる直前の九度山における静かな失望と寂寥感。

    ー「新恩のために旧恩を捨てる。また、旧恩のために新恩を捨てる。これは、まことの武士の為すべきことではないと存ずる。いかがか?」(加藤清正が本多正信に反駁して)

    ー家康に過ぎたるものが二つあり。唐の頭に本多平八。

    ー「もはや、その折がめぐって来ようとはおもえぬが、、、父上とわしが願うことは戦陣において関東勢を打ち破り、関ヶ原の汚名を雪ぎ、天下に武士の有りようをしめす。この一事にある」(幸村がお江に対し)

  • 一大イベントの関ヶ原後のちと寂しい巻。
    草の者も活躍の場もなく全てがひっそりと、だが、したたかに蠢動。

    ささ次巻へ

  • 真田昌幸・幸村がひっそりと暮らす紀州(和歌山)九度山が基本的な舞台に。
    関ヶ原で敗戦後、処分があるかと思いきや
    本多忠勝・真田家長男の信幸の口添えもあって九度山へ。
    でもまぁそれでも草の者もチャンスを伺うわけですよ
    徳川家康の首をとれるのだろうか…とか。
    しかしながら男、本多忠勝。
    こればっかりは実写版で演じれる人がいないのではないかと思うくらいに
    素晴らしい。
    こうゆう人が上司や先輩だったらいいのに。ねぇ。
    そしてお江もまだまだ活躍してくれそうですな。

  • 今度、九度山まで原付で旅に出ようと思っています。

  • 徳川家康の上洛前に、お江と奥村弥五兵衛の暗殺計画の密談。山中俊房の死。真田昌幸に迫る死期。

  • 2017.3.27
    九度山に謹慎となった、真田親子。家康が着々と権力を確立していく。

  • いよいよ目が離せなくなってきた。加藤清正がエエな。なんで石田三成が大阪を仕切っちまったのかなぁぁ。この物語は真田幸村よりお江が主人公のような気がしてくるねぇぇ。

  •  蟄居生活が10年にもなろうとする真田父子。無為の毒に侵されそうになるが、これを打ち破るのは戦乱の匂いなのか。
     家康上洛・秀頼上洛という二条城会見を目前に控え、今まさに昌幸の命の炎が消えゆかんとする。

     年齢を経てからのお江の魅力と、幸村との交情の美も際立つ本巻。

  • 関ヶ原後の戦後処理が描かれる(8)。
    本多忠勝の凄み、加藤清正の有能が強調されてるけど、一番は山中大和守だなぁ。時代は「狡兎死して走狗烹らる」情勢に移りつつあるのだけれど、甲賀の頭領は流石なのだ。

  • 関ヶ原の後、高野山で静かにその時を待つ真田昌幸、幸村。
    この二人の様子は、ほとんど描かれずに、草の者たちの奔走などが中心だ。
    家康の力が大きくなる中、最後のチャンスと覚悟を決めるお江たち。

    それにしても山中で静かに時を待つなんぞ、精神的にさぞ滅入ることだっただろう。

  • 関ヶ原の戦いで敗れ、逼塞の日々。

  • この巻は真田昌幸、幸村ともに九度山に蟄居していたため、動きは少ない。その分草のものの動きが目立つ。著者はお江のことを生き生きと描きたいのか、最初からずっと登場していて輝きは失せていない。只、大和守俊房も含めて皆年をとっていき動けなくなっていくのはしょうがないのか?彼らがいるからこそ武将たちは戦ができる。土木と建築の名人、戦の名人である加藤清正はすごい人だと思う。彼の築いた熊本城が今回の地震で倒れたのは何とアンラッキーなことか。真田氏はずっと雌伏しているが次はどうなるのか?お江は家康を襲うのか気になる。

  • 兄信幸の義父本多忠勝の懇願により、家康の赦しを得、真田親子は高野山の九度山に追われた。関ヶ原の戦後、家康の勢力は圧倒的に。真田親子の世に出る機会も小さくなっていく。2016.1.30

  • 加藤清正が完璧すぎる!真田家にとっては、じりじりと雌伏の巻。このまま武勇を奮う機会なく一生を終わるのか、という絶望と諦めの色濃い中、ついに極端な手段に出ようとする草の者を留める幸村。自身も焦燥感に駆られながらも、他の人たちのことを慮れる器の大きい人物となりました

  • 関ヶ原後、紀州九度山で蟄居生活をおくる昌幸、幸村、そんな中家康は征夷大将軍に任ぜられ江戸幕府を開き、天下を手中に収める準備に忙しい。草の者お江と奥村弥五兵衛は一存で家康を襲う計画を・・・。

  • ワクワク要素が少ないので、☆4。
    幽閉中の話なので、幸村が活躍するはずはないのですが。

    角兵衛が不気味。

  • 上田城明け渡しから、九度山蟄居。あちこちの勢力で世代交代の巻。真田親子の暮らし振りより、お江ら草の者の活動が中心。小野のお通という人物は、秀頼ら大阪方にくみする者を欺き、情報を徳川に流す役割なのか。このあたりの小説の書きようは、著者により違いを感じる。実在の人物像の捉え方や好みもありそう。そこも時代小説の面白さ。

  • 嵐の前の静けさ,といったところか.関ヶ原前夜に秀忠の軍勢を足止めした廉で,昌幸,幸村父子は九度山に軟禁される.一方,生き残った”草の者”たちも時機の到来を待つ.本巻の影の主役は加藤清正と浅野長政親子か.熊本城を見てみたい!!

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