真田太平記(九)二条城 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.94
  • (129)
  • (118)
  • (139)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 1195
感想 : 59
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156422

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 池波さんの真田太平記のなかではちょっと展開がお休みな所だが、よくよく考えるとここがポイント。
    家康、秀頼と淀君、そして真田の考え方の推移。楽しくて仕方ない。

  • 久々に読んだので、人間関係を思い出しながら、だった。
    大坂の陣にだんだん近づいていく予感。
    楽しみ!

  • 秀頼が貧弱で取るに足りない子供と、家康が伏見の会見で思っていたら・・・。そうだとしても、家康は豊臣家を放置はしないだろう。幸村は予想通りになりつつある状況に備える。角兵衛の動きが気にいらないね。

  • 加藤清正も真田昌幸も死亡。。豊臣家を必死に守ってきた清正、無念。

  • 加藤清正さん、カッコイイっ!
    そして、人の命ははかなくて、誰がそのときに生きていたか否かで、別の人の人生が変わることもあるのだなぁ…と思いました。

    関ヶ原のときもそうだったけど、慎重になり過ぎたり、連携がうまくいかずにもっさりしてたら、ときの運を逃すこともあるよね。
    大坂の陣もしかり…。

    この巻で真田昌幸さんは紀州九度山でお亡くなりになりました。
    合掌。

  • 最後に勝つのは長寿と子だくさんなのか.
    加藤清正については,朝鮮出兵,虎退治,熊本城,ぐらいのイメージしかなかったが,恐れ入りました.戦のない世界を築くために徳川と豊臣の仲を取り持つことに腐心する清正と浅野幸長.しかし,真田昌幸,浅野長政,清正と幸長が相次いで亡くなり,いよいよ方広寺事件がおこる.
    関白になるって言うことは,そういうことなのか.

  • 6月上旬

  • 真田太平記9巻

  • 豊臣秀頼が歴史の表舞台に現れ始めるころを描く巻。

    戦国時代の武将が、病み衰え、亡くなる場面が描かれる。
    その中にあって、徳川家康一人健在を誇る。
    偶然なのか、必然なのか。
    この本にあっては、それは「忍び」による必然として描かれる。

    歴史の檜舞台の役者を引き摺り下ろす力を持つ「忍び」。
    にもかかわらず、表だって報われることはない。
    ではなぜ、そんな力を持ちつつ、報われず大きな役割を、命を的にかけつつ果たすのか。

    そこが判然としない。

  • 二条城で対面した秀頼に不安を感じた家康は強引に豊臣を滅ぼす施策を徐々に進めていった。徳川の諜報網の分厚さと凄まじさが如実に表れた巻。草の者たちの諜報や逃避行もスリリングに描かれるがちょっと影が薄くなるほど凄まじい。重要な人物の死と強引かつ綿密なシナリオで追い詰めていく家康のまえに豊臣側はあまりにも無策だった。城の中で引きこもり物言わぬ側近ばかりで固めては世情が見えない。真田も大きな支柱を失いながらも堪え忍ぶ日々も終わりに近づく。不思議キャラの角兵衛が不穏な動きをみせ相変わらず訳の分らんキャラだ。

全59件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池波正太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
司馬遼太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×