新妻: 剣客商売 (新潮文庫 い 16-56)

著者 :
  • 新潮社
3.94
  • (37)
  • (23)
  • (39)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 371
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156569

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ第六作。品川お匙屋敷では、三冬が捕らえピンチに。そして大治郎と結婚。良かった良かった。

  • すべての話が面白かった。
    すごいなぁ。
    やはり、大治郎と三冬さんのお話が盛り上がるなと思いきや、小兵衛さんの師弟の話にぐっときたり。
    ほんとに楽しませてくれるシリーズです。

  • 面白い!
    シリーズ6弾。
    読みやすい文章、簡潔な表現、グイグイ引き込まれるストーリー。最高。

  • 4回か5回目の再読。「品川お匙屋敷」での大治朗の強さは無双すぐる。。。火事を起こしてお屋敷燃やしちゃったら、放火の罪に問われたいはしなかったのだろうか?そして、三冬はその火が轟々と燃えている家の地下でよく生き延びたものだと思ってしまうが、まあそれはね、いいんですよね、剣客商売ファンとしては。

  • ・9/11 剣客シリーズで3冊目.順番通りではないが遡りつつある.相変わらずのそんなばかな調だ.
    ・9/16 あっという間に終わってしまった.今回は小兵衛より大治郎の方が出演回数が多かった.オジサン達には息子の活躍を見ているように映るのだろうか.俺は小兵衛が活躍した方がなんとなく爽快だけどな.

  • 「しんさい、しんさい」言われてなんのこっちゃと思ったら、これだった。
    漢字は読めたほうがいいよ、うん。

  • ひたすら面白い

  • 鷲鼻の武士
    品川お匙屋敷
    川越中納言
    新妻
    金貸し幸右衛門
    いのちの畳針
    道場破り

  • 万歳!第六作目にして、ついに剣客シリーズファンが
    待ちに待った出来事を迎える。
    ようやく朴念仁同士のカップル、
    小兵衛の息子大治郎と女武芸者の三冬が
    「品川お匙屋敷」の事件をきっかけに結婚。

    新婚さんの幸せムード満開のこちらの作品は、
    読んでいるこちらまで温かい気持ちになる。

    その他に、小兵衛は「意外と金持ち」で、
    色々な相手に対し心づけをはずむ場面も多く登場するが、
    この巻のある事件をきっかけに彼はますます大金を
    持つことになってしまう。

    しかし、以前碁敵にあたる医者の小川宗哲先生が、
    小兵衛に向かって、

    「金を手に入れるのもうまいが、つかうのもうまい。
    つかうための金じゃということを知っていなさる。」

    「大金をつかんでも、たちまちこれを散らし、
    悠々として、小判のやつどもを あごで使っていなさるわえ」

    なんてことを言って感心している位、
    小兵衛は金の使い方がうまい。

    自分の利益のために使うのではない、他人のため。
    その相手にとって本当に必要な時に。

    この巻以降、小兵衛は、大金を得ても傲慢になることなく、
    まるで愛用している刀のように、鮮やかに使いこなしている。
    彼にお金を「あずけた」元の持ち主も
    その見事なまでの「使いっぷり」を見て、
    「私の目に狂いはなかった」と満足しているに違いないだろう。

  • 95年19刷本

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池波正太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×