ないしょないしょ―剣客商売 番外編 (新潮文庫)

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著者 : 池波正太郎
  • 新潮社 (1992年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156637

ないしょないしょ―剣客商売 番外編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 秋山小兵衛が脇役となっているシリーズの中でも異色の一冊。
    憎むべきはずの相手を暗殺した相手を仇と狙うことになる女性の話ということで、似たようなストーリーは池波小説の中にあるけれど、なぜかハラハラドキドキ、早く先を読みたくなる。
    早く小兵衛が出てこないか、そればかり気になる。脇役だと困りますね。

  • 「剣客商売」の番外編。
    ここではまだ50代の小兵衛が、不幸な生い立ちをした女性お福と出会い、
    彼女の敵討ちを手伝う話。

    物語の主人公は、小兵衛ではなく、
    敵討ちをする女性お福の方で、
    彼女が辿る数奇な運命が物語の軸となる。

    本作の解説を読むと、それを執筆したのが
    かつて作者の池波正太郎氏を担当していた編集者の方であり、
    池波氏の作品に込めた思いについてこう書いていた。

    池波氏はよく「人は死ぬために生きる」という己の思いを
    「人は悪いことをしながら善いこともする。」といった考えと共に、
    親しい編集者達によく語っていたそうである。

    「死ぬために生きる」ことを認識することで、
    その人の生は充実し、ものの見方が深くなり、
    他者に対して温かい気遣いが出来るようになる。

    そのような思いを池波氏は多くの作品に込めて、
    読者に語りかけてきたのだという。

    この物語も、人生を度重なる不幸で翻弄されながらも、
    周りの人達に助けられ、強く乗り越えていく女性の成長の物語であり、
    「人生は悪いことばかりじゃない。
    辛い事があっても、頑張って生きていれば、
    きっと君を助けてくれる、頼もしい助っ人や
    温かい気持ちを持った人達に出会う事が出来るよ。」と
    池波氏が読者にエールを送ってくれているようである。

  • お福という数奇に運命を辿った女の物語り。
    10代後半〜40歳ぐいまでのお福の姿を描いています。
    もちろん、番外編という名前の通り、秋山小兵衛や小川宗哲も出てきています。
    さすがに池波正太郎というだけあって、一文に込められた情報量の多いこと、さすがです。
    つい、すらすらと読み進めてしまうのです。
    最後には笑って死ねたお福はああ、幸せだったと、最後には救われた気持ちになれました。それ程に、波乱万丈な人生だったのですよ。
    お福の強さは現代の女性も見習ってはと思うので、女性には必見の一冊ではないでしょうか。

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